“トリプル不倫”に巻き込まれ、ストーカーになった59歳のオンナ――「都会的モテ男」が法廷で見せたウラの顔
A氏と、その部下で“不倫相手1号”のB美は、1人ずつ法廷に登場。プライバシー保護のため、法廷と傍聴席の間は大きな衝立で遮られ、彼らの姿は見えませんでした。しかし、A氏はハキハキとした応答で、「プレゼン慣れしているキャリアサラリーマン」といった感じ。また、B美は被告・R子について「怒りのコントロールがきかない人間だと思います」と、考察まで披露します。
A氏とB美が勤務するのは、東京・中央区が所在地の会社で、大阪にも支社もあるという、そこそこ大規模な会社。しかも、A氏は都内の高級住宅街に住み、ジム通いが日課なのだとか(法廷では、こんなプロフィールまで晒されます。気をつけましょう)。「こういうちょいワルオヤジ(死語)まだいるんだ!」と絶滅危惧種を確かめるように、思わず前のめりに。
B美の夫から慰謝料を請求されていることを、R子へ頻繁に相談し、B美へ送るメールの返信文まで考えてもらっていたというA氏。それなのに、R子と別れ話でモメている際に「怖くなって、たまらなくなって」、結婚1年だった自身の妻を呼び出したとのこと。「都会的なモテ男」のはずが、証言が進むにつれて「ナヨナヨした男」に見えてくるのが不思議です。ちなみに、R子のことは「本気ではなく、ペットみたいな感じ」に思っていたとか……。は〜絶句!
そんなA氏、B美に「(R子から)脅されて付き合っている」と泣き言を言ったかと思えば、R子とのLINEでは「じゃ、俺を縛って征服しろ」などとナルシシストな文言を送っていたそう(刑事事件の原告・被告になり、証拠採用されると、どんな“黒歴史メッセージ”も公文書となって公開されます。ますます気をつけましょう)。ここまでくると、A氏のパーソナリティが猛烈に気になってしまいます。
やり手キャリアウーマン(B美)と、お堅い年上女性(R子)を遊び分け、めとったのは修羅場にも付き添ってくれる従順な女(妻)……脳内で果てしなく広がるのは、『課長島耕作』『黄昏流星群』で知られる、漫画家・弘兼憲史の世界。先生、この裁判を次回作の参考にしてはいかがでしょうか?