【連載】“買い物狂い” の散財日記 第32回

3万円が一瞬で水の泡に……婚活アプリでモテ期到来も、せっかくのデート服が「ボロ雑巾」と化す!?

2020/07/19 19:00
千葉N子(ライター)
3万円が一瞬で水の泡に……婚活アプリでモテ期到来も、せっかくのデート服が「ボロ雑巾」と化す!?の画像1
(C)千葉N子

――2年で1,300万円以上溶かし、現在借金は●00万円の“買い物狂い”のライターが、苦しくも楽しい「散財」の日々を綴ります。

 諸君、私はヤバい女だ。アラフォー、バツイチ、借金アリ、そのうえ持病の薬を毎日飲んでいる。どうだ。肩書だけで「ヤべえ女」だと震えあがるだろう。しかし、そんなヤバい私にも幸せになりたいという欲があるのです。愛する人を見つけて、幸せな結婚がしたいの!

 そんなわけで、去年から婚活アプリに登録し、せっせと婚活にいそしんでいた私なのですが、なんと3月に入り、急にモテ期が到来しました。思うに、新型コロナウイルス感染拡大による外出自粛で暇になった男性たちが増えたからだと思いますが、モテ期はモテ期!! ここぞとばかりに私は男性たちと連絡を取り合い、「緊急事態宣言が明けたらデートしましょう!」と約束したのです。

 さて、緊急事態宣言が無事終わり、男性たちから「来月あたり、会ってみませんか?」と連絡が来るようになりました。私はすぐさまOKし、何を着ようかタンスの中をひっくり返したのですが……。

「…………」


 ない……デートっぽい服がなにもない。カッコイイ系の服装が好きでパンツ派の私には、甘い服がまるでなかったのです!! デートといえば、スカートかワンピースですよね? ロゴTにサルエルパンツじゃカジュアルすぎますよね? ジャケットにテーパードパンツもデートというより会議用っぽいですよね? スカートだ。スカートを買わねばならない、今すぐに。

 というわけで、すぐに友人を買い物に誘うことに。その友人も私のすすめで婚活アプリを始めていたので、「おされなデート服」を求めてアラフォー女子2人は仙台へと出かけました。今回狙っているスカートのテーマはズバリ、「清楚」! ユニクロのブラキャミとパンツ1枚で鼻をほじっている姿を一切想像させない、清楚で可憐なイメージの服をゲットしなければ。

 あちこち見た結果、気になったのは、グレースコンチネンタルのベージュのスカートでした。白に近いロングスカートで光沢があってキラキラしているのです。キラキラもの好きの私にはたまらないスカートでした。しかし、ネックなのはお値段……。

 グレースコンチネンタルのそのスカートは、2万8,000円もしやがるのです。一目惚れした柄物のスカートになら払う気になるけれど、無地の白スカートに3万円弱は痛い。なんだか同じようなスカートでもっと安いものがありそうだし。友だちも「こういうスカートなら、ほかにもいっぱいあると思うよ」と言うので、一旦、保留にし、店を後にしました。

 ところが、シンプルなスカートほど、その細部の違いに目がいくものです。同じようなスカートはいっぱいあるのですが、どれもグレースコンチネンタルのスカートには及ばず……。「そうだ、フリマアプリならグレースコンチネンタルのスカートが出品されているかもしれない」と思い立ち、私は喫茶店でフリマアプリを開きました。


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