サイゾーウーマンコラムネットワークビジネスの仲間を断ち切れない母 コラム 老いゆく親と、どう向き合う? ネットワークビジネスの仲間を断ち切れない母――「怒りが湧く。自宅に来るのが怖い」介護する娘の心労 2020/07/26 18:00 サイゾーウーマン編集部(@cyzowoman) コロナで緊急事態宣言が出ていても自宅にやってくる しかし、ネットワークビジネスが晃子さんの心に入り込んだ根は深かった。退会届が届いて、いざ記入する段階になると晃子さんは退会を渋ったのだ。 「その会社は、ネットワークビジネスと瞑想グループがあって、母はビジネスはやめるけれど、瞑想グループは自分の支えになっているから、やめたくないと言うんです。それが足抜けをさせないための手でもあるわけですから、会社の思うツボです。『仲間と会えばまたビジネスをやることになるんだよ』と言っても、『それは別だ』と聞く耳を持ちません。結局、瞑想グループの方はやめることができませんでした」 晃子さんのキャッシュカードを中村さんが管理しているのがせめてもの救いではあるが、仲間がやってくるのが怖いと中村さんはいう。 「母が退院して自宅に戻ると、すぐにまた仲間がやってくるのは間違いありません。コロナで緊急事態宣言が出ていても来るんですよ。出納帳をつけていますが、使っていいと決めた金額が、月の半ばで『もうなくなった』とか言うし。私が一つひとつ確認してはいますが……」 中村さんの心労は続く。 ――続きは8月2日公開 前のページ123 最終更新:2020/07/26 18:00 Yahoo 親のお金守ります / 小早川浩 〔本〕 親の趣味の交友関係、離れて暮らすと見えにくい 関連記事 「母がネットワークビジネスにハマっていた」がん終末期に明らかになった、“常軌を逸した”投資金額「お母さんに告知しますか?」がんステージ4の母、要介護4の父――30代女性が抱えた両親の介護「突然大声を上げて怒り出す」要介護4の父と生活保護の兄……30代女性が背負った“家族”と“介護”の現実高齢者住宅で女たちの大ゲンカ勃発! “ボスババ”と義母が取っ組み合い、仲良しグループ終焉のワケ明るく聡明な母で尊敬していたが――「せん妄」で知った母の本心【老いゆく親と向き合う】 次の記事 メルカリの“需要と供給”問題 >