サイゾーウーマンコラムネットワークビジネスにハマっていた母 コラム 老いゆく親と、どう向き合う? 「母がネットワークビジネスにハマっていた」がん終末期に明らかになった、“常軌を逸した”投資金額 2020/07/19 18:00 坂口鈴香(ライター) 老いゆく親と、どう向き合う? 多額のお金を健康食品会社に入金していた 「入院していた母から、たびたび『健康食品を持ってきて』と言われるのが気にはなっていました。ちょうど同じころ、両親の今後のことを考えて、家族信託など両親の金銭管理について調べていました。そういうことに詳しい知り合いから、『母の資産がわかるデータを集めて』と言われて通帳を調べたところ、父が倒れる前から多額のお金を健康食品の販売会社に入金していたことがわかったんです。それと並行して、『夢に向かってがんばろう』的な瞑想グループにも入っていて、同じ会社が関わっていたことがわかりました。 母はその仲間と毎日連絡を取っていて、皮肉なことにそれが母のポジティブさの原動力となっていたんです。もともと化粧水とか美顔器などのネットワークビジネス的なことをやっていたのは知っていたんですが、単に母が自分で利用するレベルだと思っていたので、口出しはしていませんでした。それが、父が倒れて、自分もがんになって、投資する金額がどんどん増えていったようでした。母は教員をやっていたので、結構な額の貯金もあったんですが、そのほとんどをその会社につぎ込んでいたんです」 さすがの中村さんも、ショックが大きかった。 ――続きは7月26日公開 前のページ12 坂口鈴香(ライター) 終の棲家や高齢の親と家族の関係などに関する記事を中心に執筆する“終末ライター”。訪問した施設は100か所以上。 20年ほど前に親を呼び寄せ、母を見送った経験から、 人生の終末期や家族の思いなどについて探求している。 記事一覧 最終更新:2020/07/19 18:00 Yahoo セブンネット そろそろ親とお金の話をしてください 親にお金について聞くときが来た 関連記事 「お母さんに告知しますか?」がんステージ4の母、要介護4の父――30代女性が抱えた両親の介護「突然大声を上げて怒り出す」要介護4の父と生活保護の兄……30代女性が背負った“家族”と“介護”の現実高齢者住宅で女たちの大ゲンカ勃発! “ボスババ”と義母が取っ組み合い、仲良しグループ終焉のワケ父は被害者なのに――老人ホーム、認知症の入居者とのトラブル【老いてゆく親と向き合う】認知症の母は壊れてなんかいない。本質があらわになっただけ【老いてゆく親と向き合う】 次の記事 3万円のデート服が一瞬で「ボロ雑巾」に >