プウ美ねえさんのエプロンメモ

一人でしゃべり続け「変な空気」に……プウ美ねえさんが教える「ストレスを溜めない」会話のワンポイント

2020/05/31 18:00
熊田プウ助(マンガ家)
(C)熊田プウ助

家族関係、恋愛、夫婦関係、仕事、結婚、介護、人生……サイ女読者のお悩みに“プウ美ねえさん”こと熊田プウ助が、いつもそばに置いておきたい“エプロンメモ”とともに回答します。

<今回のお悩み>
「会話が途切れる瞬間が怖い」
 大変些細な質問すぎて、誰にも聞けないので、よろしくお願いいたします。友人たちと話している時に、会話が途切れる瞬間がコワいです。何か話題を振らなくてはと焦ってしまい、間を埋めるように一人でしゃべり続け、変な空気になることもあります。そのたびに、ものすごく後悔して、帰り道につらくなるんです。みんな会話が途切れることが怖くないんでしょうか。私がしゃべりすぎてるのが、逆にいけないのでしょうか。友人たちのことが苦手というわけではないのですが、集まりに行くのがコワくなるほどです(よっちゃん、37歳)

【プウ美ねえさんの回答】
 いいえ、些細だとはおもえません。会話は人の交わりの、きわめて重要な部分です。それが楽しめないと辛いものです。実際に聞いていないので、あなたのお話が皆を凍りつかせるほど不道徳だとか、だれも対応できないほどつたない、という可能性は排除しておこたえしますね。

 まず、集まりにいくのが怖くなるような人たちを、友人認定しなくてよいです。「害のない知人」くらいに分類しなおしてはいかがですか。現金をくれるとかご馳走してくれるとか、よほど有益な条件がないのならば、ストレスを抱えてまで友人ぶる必要はありません。大人は自分でつきあいを選びましょう。

 会話中の沈黙が平気な人はいます。それはただの個性なので怖がらなくてよろしい。あなたより度胸があるわけでもなく、知性が低いわけでもありません。そしてもちろん、あなただけが喋る必要はないのです。沈黙を破ろうとして焦ると、失礼なことや場にそぐわないことを言いがちですから、ずばり、居心地の悪い集まりを避けましょう。やむをえず参加する場合は「他人を利用した頭と舌のトレーニングに行く」ぐらいに思えばよろしい。ただそういうことを考えていると顔に出ますからこれから先も皆はノッてこないかもしれません。あとは手土産を持っていくのもよい手です。「これ以上サービスする義理はない」と開き直れます。


【今月のエプロンメモ】
おねえさんは初対面の相手によく喋ります。「このひとが大好きで、とても興味がある」という瞬間的な暗示を自分にかけるからです。そしてたいてい「あいつは気のきいた反応もせず、盛り上げもしない、とんでもないマナー違反者だ」と怒りながら帰ります。なにごとも他人に期待しすぎはよくありません。

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熊田プウ助(マンガ家)

熊田プウ助(マンガ家)

1969年生まれ、ゲイ漫画家。『ホモ漫画家、ストリッパーになる』(実業之日本社)、『世界一周ホモのたび 狂』(ぶんか社)など著書多数。

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最終更新:2020/05/31 18:00
GoGo!!おひとりホモ☆/熊田プウ助
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