視聴率は伸び悩んだけれど

鈴木京香、『行列の女神〜らーめん才遊記〜』が好評価! 大御所女優の「ラーメンハゲ役」挑戦の意味

2020/04/24 19:46
サイゾーウーマン編集部

 女優の鈴木京香が主演し、テレビ東京「ドラマBiz」枠で放送されている『行列の女神〜らーめん才遊記〜』が4月20日からスタートし、初回視聴率が5.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を記録した。1月期、小泉孝太郎主演の『病院の治しかた~ドクター有原の挑戦~』が、「Biz」枠史上最高の初回視聴率となる8.1%だったことを考えると、一見寂しい数字のようにも見えるが、「ネット上での反響は上々」(テレビ誌ライター)だといい、主演の鈴木に対しても、「今後はこれまでのイメージにとらわれない作品にも挑戦するのでは」(同) と期待されているという。

 久部緑郎氏と河合単氏による人気コミック『らーめん才遊記』(小学館)を実写化した本ドラマは、華やかだが過酷なラーメン業界を舞台に、 苦境にあえぐラーメン店を救おうと奔走する人たちの姿をコミカルかつエネルギッシュに描いた作品。鈴木演じる主人公の芹沢は、原作では“ラーメンハゲ”の愛称で読者に親しまれるスキンヘッドが特徴の男性キャラ“達也”だが、ドラマ化に際して、女性キャラ“達美”にスイッチした点も話題となった。

 前出のテレビ誌ライターは、「原作と設定を変えたことに対して、放送前は賛否がはっきり分かれていたんです。『鈴木京香が1話ごとにハゲていくのでは』と揶揄する声も目にしました」 と、当初はこれを不安視する声が多かったことを振り返る。

「しかし、放送後は『ハゲてないのに、鈴木京香は完璧に“ラーメンハゲ”を演じていた』『割とありなんじゃない?』『主人公が鈴木京香でよかった』との声が次々にSNSで上がっていました。設定の性別変更という最大のポイントを、鈴木がその演技力と役作りで補ったとも言えるのではないでしょうか」(同)

 5.1%という初回視聴率についても、「そこまで気にすることはないのでは」(同)と指摘する。


「前回の『病院の治しかた』の初回視聴率が8.1%だったというのは、今のドラマ界で“鉄板”の医療モノだったことに加え、放送前、番宣の会見日に、ちょうど小泉の弟である小泉進次郎環境相の第1子が誕生し、小泉もその場で『おじさんになりました』などとコメントを出していたので、進次郎について報じるマスコミもドラマの会見について触れることとなり、自然と世間の注目が集まったんです。一方『行列の女神』はそういった特別な宣伝もなかったわけですし、初回視聴率が『病院の治しかた』より低かったことは、そこまで問題ではないでしょう。局側も初回の数字より、今後の視聴率の伸びや、SNSでの反響のほうをむしろ注視していると思います」(同)

 鈴木は、大ヒットしたドラマ『セカンドバージン』(2010年、NHK)に代表されるように、シリアスなドラマの知的なキャリアウーマン役を得意とするイメージが強い。そのため、原作で「ラーメンハゲ」の愛称を持つ濃いキャラを演じるのは、意外な印象もある。

「彼女も51歳とあって、今後の女優人生を見据えた上で、今回のような幅広い年齢層の人に支持されるような役柄やドラマにも積極的に挑戦しようとしたのではないかと予想されます。昨年10月期の『グランメゾン東京』(TBS系)からグルメモノが続きますが、テレ東作品ならシリーズ化も期待できるでしょうし、そのあたりも見越して、このオファーを受けたとも考えられますね。この作品をきっかけに、鈴木のイメージが変わり、今後ひょっとしたら仕事も激増するかもしれません」(同)

 大御所女優に黄金期が再び訪れるかもしれない。

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最終更新:2020/04/24 19:46
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