本当に終わるのね……

人気海外ドラマ『クリミナル・マインド』リード、最終回直前のSNS投稿が「涙出てくる」と話題

2020/02/21 20:00
堀川樹里(ライター)

リードを作る3つの要素

 マシューが、Twitterとインスタグラムに投稿したのは、リードの「FBI紋章入りの卓上ネームプレート」「FBI捜査官のID」「拳銃」「腕時計」を机の上に置いた写真と、「過去15年間、毎日のようにこの3つの小道具を身に着けてきた。今夜からは、心の中にこの3つの小道具を持ち続けようと思う。最高のクルー、最高のキャスト、これ以上は望めないほど最高のファンズ(ファン/フレンズ)との思い出を永遠にしまい続ける、僕の心の中にね」というメッセージ。

 3つの小道具とは、番組でリードが常に身に着け、長袖着用時には袖の上にはめていた「腕時計」、常にズボンの右ポケットの上という抜き出しにくそうな位置に着けていたことで「素人みたい」といじられることが多かった「拳銃」、そしてズボンの左側に着けていることが多かった「ID」だとみられ、ネット上は「涙が出てくる」「確かにリードを象徴するアイテムだったよね」「スペンサー・リードは、ファンの心の中で生き続けるから!」といった意見であふれ返った。

 マシューはインスタグラムのストーリーに、最後に撮影したシーンの写真・動画や、15年間を振り返り、クルーやキャストとの写真をコメント付きで投稿。番組を去ったマンディ、シェマー、そしてトーマスとの写真もあり、多くのファンが「彼らのことも仲間だと思っているマシューが、いい人すぎる」と感動すると同時に、「本当に終わりなんだ」と感傷に浸っていた。


 一方、カーステンは、クルーやキャストとの楽しそうな写真をインスタグラムにたくさん投稿。19日には、捜査員たちが乗り込んだエレベーターの扉が閉じるシーンを、クルーが編集している動画を投稿し、「今夜、みんなが見るシーンだよ」と予告した。また、インスタグラムのストーリーには、「ペネロープ・ガルシアは、みんなの心の中に生きてるから。みんな彼女の面倒を見てあげてね、よろしく」と語る動画がアップされており、「いつもハッピーな気分にさせてくれるペネロープらしいメッセージ」だとファンを喜ばせた。

 マシューだが、放送直前に米テレビ情報サイト「TVLine」が掲載したインタビュー特集記事の中で、「シリーズで最初に撮影したシーンと、最後に撮影したシーン、両方に出ることができたんだ」「だから、ラストシーンは自分にとって最高の締めくくりになったと思う」と告白。「最初のシーンも最後のシーンも、カメラの撮影ボタンを押させてもらったんだよ」と、うれしそうに語った。

 ニューヨーク大学ティッシュ芸術学校で映画監督を専攻したマシューは、『クリミナル・マインド』のエピソードを計12話監督しており、今後は監督としての活躍も期待されている。俳優としてもまだまだ活動する予定で、年内に『King Knight』というコメディに出演する予定もある。

 パジェットは、CBS局の『ブラッド&トレジャー 伝説の秘宝』シーズン2や、Netflixドラマ『Hollywood』へのキャスティングが決まっており、ジョー・マンテーニャ(デヴィッド・ロッシ役)は「春くらいに映画を監督するかも」と発言。ファイナルシーズンの脚本を共同執筆したカーステンは、今後脚本家としてのキャリアに力を入れるとコメントし、A・J・クックは「しばらくは家族との時間を過ごしたい」「だけど監督にはもっと挑戦してみたい」と明かすなど、今後もハリウッドで活躍し続けるであろう『クリミナル・マインド』のキャストたち。早くも、「何年後かに同窓会エピソードを制作してほしい!」と切望する声が多数上がっており、長い目で期待したいところだ。

堀川樹里(ライター)

堀川樹里(ライター)

6歳で『空飛ぶ鉄腕美女ワンダーウーマン』にハマった筋金入りの海外ドラマ・ジャンキー。現在、フリーランスライターとして海外ドラマを中心に海外エンターテイメントに関する記事を公式サイトや雑誌等で執筆、翻訳。海外在住歴25年以上。

記事一覧

最終更新:2020/02/21 20:00
クリミナル・マインド/FBI vs.異常犯罪 シーズン13 コレクターズ BOX Part1
仕事でしか得られない信頼関係を描く、いいドラマだった