サイゾーウーマンコラム“中学受験”に見る親と子の姿中学受験本番、プレッシャーで「腹痛」に……お試し校「不合格」の親子を救った人物とは? コラム “中学受験”に見る親と子の姿 中学受験本番、プレッシャーで「腹痛」に……お試し校「不合格」の親子を救った人物とは? 2020/01/26 17:30 鳥居りんこ(受験カウンセラー、教育・子育てアドバイザー) “中学受験”に見る親と子の姿 「2度あることは3度ある」作戦 そしてその翌日、2月1日の本番日も奈美さんが同じ受験会場まで付き添ってくれたという。 「2月1日の朝、奈美ちゃんは校門の前で、茜にこう言ってくれました。『茜ちゃん、2度あることは3度あるって知ってる? 昨日も一昨日も、全然、おなかは痛くならなかった! だから、今日も絶対、大丈夫! うまくいくから安心して!』って。そしたら、茜ったら『奈美ネエ、2度あることは3度って悪い意味じゃね? それを言うなら、3度目の正直じゃないの?』って口答えしたんですよ。私は、笑顔でやりとりする2人の様子を見ながら、なんだか『今日の茜は大丈夫!』と思えて、泣きそうになりました」 茜ちゃんがいよいよ校舎に吸い込まれていく直前、奈美さんは茜ちゃんを呼び止めて、「合格のお守りあげる! もし、心配になったら、これ舐めるんだよ! これは合格を呼ぶ魔法の薬ね」と言って、その手に4粒の綺麗な色のキャンディを握らせたそうだ。そして、その日の夜、茜ちゃんは自宅に奈美さんを招き、一緒にネットで合格発表を見たという。 結果は合格。飛び上がる茜ちゃん。号泣する幸子さん。そして、部屋には奈美さんの祝福の言葉が響いたという。 「おめでとう! ようこそ、S大付属に! これで、茜ちゃんは再び、私の直の後輩だね」 そう、奈美さんはこの学校の卒業生で、彼女いわく「自分の母校に入りたいという可愛い子を助けるのは先輩としての当然の務め」とのこと。受験直前、うちの子は本番に弱いと追い詰められている人に、少しでも参考になれば幸いだ。 前のページ123 鳥居りんこ(受験カウンセラー、教育・子育てアドバイザー) エッセイスト、教育・子育てアドバイザー、受験カウンセラー、介護アドバイザー。我が子と二人三脚で中学受験に挑んだ実体験をもとにした『偏差値30からの中学受験シリーズ』(学研)などで知られ、長年、中学受験の取材し続けている。その他、子育て、夫婦関係、介護など、特に女性を悩ませる問題について執筆活動を展開。 記事一覧 湘南オバちゃんクラブ 最終更新:2020/01/26 17:30 楽天 中学受験進学レーダー2020年1&2月号 合格の極意 いよいよ今年も2月1日がやって来るわね 関連記事 中学受験否定派の「勉強漬けでかわいそう」の声に反論――サッカーをやめた息子の母は語る中学受験のお試し校に不合格! 「私の費やした時間、お金……」母がぶつけた“言ってはいけない言葉”中学受験「算数」の落とし穴――最終模試で息子の偏差値を暴落させた、父親の「スパルタ塾」中学受験に向く子、5つのタイプーー「授業中いつも叱られていた小学生」が最難関に合格したワケ「娘の受験校」というトップシークレット漏洩! 中学受験界のママ友マウンティングとは? 次の記事 山本ゆりさん「ハッシュドもち」にチャレンジ >