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インタビュー

『つづ井さん』担当編集者に聞く、「腐女子」「オタク女子」コミックエッセイがウケる理由

2019/09/14 16:00
サイゾーウーマン編集部(@cyzowoman
裸一貫! つづ井さん 1』つづ井著 文藝春秋

 BL(ボーイズラブ)をこよなく愛する女子たちの日常を描いて大ヒットとなったコミックエッセイ『腐女子のつづ井さん』(KADOKAWA)の著者・つづ井さんが、文藝春秋のウェブサイト「CREA WEBコミックエッセイルーム」で連載している『裸一貫! つづ井さん』。『腐女子のつづ井さん』は、腐女子であるつづ井さんと友人たちの豊かな妄想や「腐女子あるある」をメインに彼女たちの愉快な日常を描いた作品で、一方『裸一貫! つづ井さん』は「とにかく明るいオタク女子たちの日常」という前作のテーマを引き継ぎつつ、“アラサー”になってさらにパワーアップしたつづ井さんたちの姿が活写されているという。そんな『裸一貫! つづ井さん』の第1巻が9月11日に発売され、いま多くの“つづ井さんファン”が盛り上がっている。

 『裸一貫! つづ井さん』しかり、コミックエッセイ界では、「腐女子」「オタク女子」をテーマにした作品が多数出版されている状況にあるようだ。『腐女医の医者道!』(さーたり氏、KADOKAWA、2016年)『舞台追っかけ女子 推しが元気でごはんがおいしい』(畑ヶ中あいこ氏、双葉社、18年)『腐女子になって四半世紀経つとこうなる~底~懐古編』(御手洗直子氏、一迅社、19年)などなど、さまざまな作品が世に出ているが、なぜ「腐女子」「オタク女子」のコミックエッセイは読者にウケるのか。その魅力とは一体――今回、『裸一貫! つづ井さん』の担当編集者である文藝春秋 クレア局 ライフスタイル出版部の白川恵吾さんにお話を聞いた。

最初の大ヒットは『となりの801ちゃん』

つづ井さんによる白川恵吾さんの似顔絵

 コミックエッセイ界において、「腐女子」「オタク女子」の作品が人気を博しているのは、白川さんも「以前から実感している」ところのよう。中でも印象深い作品が、06年の『となりの801ちゃん』(小鳥アジコ氏、宙出版)だという。同作は、のちにシリーズ化され、映像作品にもなるなど大ヒットし、世間に「ボーイズラブが好きな女子=腐女子」の存在を知らしめた作品と言えるだろう。

「その後の流れで言うと、13年に発表された、肉子さんの『100回お見合いしたヲタ女子の婚活記』(同)と、御手洗直子さんの『31歳BLマンガ家が婚活するとこうなる』(新書館)も印象的でしたね。『1人でも充実している』『特に恋愛の必要性がない』という人も多い『腐女子』や『オタク女子』が、“婚活”に挑戦するという内容で、こうした体験ルポものが人気を集めました」

 そして、16年には『腐女子のつづ井さん』、『だからオタクはやめられない。』(パカチャン氏、KADOKAWA)が話題を呼んだが、「この2作品は、“オタク生活を謳歌する”という内容。かつて『801ちゃん』において、彼氏目線で描かれていた腐女子の日常生活を、今度は彼女たち本人が語りだしたというのが、近年の流れなのかなと思っています」という。

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