サイゾーウーマンカルチャーインタビューわたしが腐女子になった理由。リアル腐女子の実態に迫る! カルチャー 『くされ女子! In Deep』著者・竹内佐千子が語る!【前編】 わたしが腐女子になった理由。リアル腐女子の実態に迫る! 2010/03/07 11:45 『くされ女子!InDEEP』(ブックマン社)より 「腐女子」という単語が一般的に認知されるようになり数年経ったが、彼女たちの実態を、一体どれぐらいの人が知っているだろうか? 腐女子の思考、人間関係、お目当ての作品の愛で方……、閉ざされた世界に存在する彼女たちの日常を描いた、コミックエッセイ『くされ女子!』『くされ女子! In Deep』(ブックマン社)。このシリーズの著者であり、自身も腐女子だという竹内左千子氏に、禁断の魅惑の世界についてたっぷりとお話を伺った。 ■妄想命! ビジュアル系バンドと同人誌を同じ目線で楽しむ ――アニメにマンガ、コスプレにミュージカル……と、『くされ女子!』『くされ女子! In Deep』(ブックマン社)には、竹内さんの腐れっぷりがこれでもか! というほど詰め込まれいますが、まずは、王道のボーイズラブ(以下、BL)方面に目覚めたきっかけは何でしょう? 竹内佐千子(以下、竹内氏) 最初はアニメですね。中二のときに『新機動戦記ガンダムW』が放映されていて、周りのオタク女子たちが夢中になっていたんです。最初は全然興味なかったんですけど、ある日、本屋さんでなぜか『ガンダムW』の画集を立ち読みしたんです。そしたらすごくカッコよかったんですよね。そこから、アニメを観始めて、アニメイト(大手アニメグッズ専門店)に行き始めて。よく分からないままにアニメイトで同人誌を買って、BLワールドにも目覚めてしまいました。コミケに行き始めたのも中二です。当時、”オタならとにかくコミケに行かなきゃダメだ!”みたいな空気があって、夏コミに行った気がします(笑)。 ――『ガンダムW』以外には、どんな作品が好きだったのですか? 竹内 『幽遊白書』や『るろうに剣心』など、(少年)ジャンプ系に走りました。『幽遊白書』では飛影が好きで、よく”蔵馬×飛影”の同人誌を読んでいましたね。その後は、ビジュアル系バンドに走りました。 ――同人誌からバンドですか! バンギャル(ビジュアル系バンドのファン)から腐女子になる方が多いと本にも描かれていましたが、ビジュアル系の世界とBLは、相通じるものがあるんですか? 竹内 あります。ビジュアル系だと見た目が3次元離れ(現実離れ)してるっていうのもありますし、バンド内で結構メンバー同士の仲がいいので、妄想しやすいんですよね。ステージ上で本当にキスすることもあるので、それを見て、裏エピソードを妄想したりとか。そういう”萌え事件”があるたびに、そこに至るまでの過程を想像して楽しむんです(笑)。仲がいいと、萌えるんですよ!! でも好きなバンドが解散してしまって、またアニメやマンガのほうに戻りました。 『くされ女子!inDEEP』(ブックマン社)より ――妄想は外せないんですね(笑)。最近、ハマっている作品などはありますか? 竹内 「テニミュ」(マンガ『テニスの王子様』のミュージカル版)ですね。ヤバいです! もうね、私生活を圧迫するぐらいの勢いですよ……。本当に、自分でも”ヒドいな、私……”と思って、笑っちゃうぐらいです(笑)。 ――生活も危ないくらい『テニスの王子様』に貢いでるんですか? 竹内 「テニミュ」は、DVDやブロマイドなどいっぱい発売されているので、マジで破産しそうです(笑)。「テニミュ」口座を作ろうかってぐらい、お金使ってますよ。キャラソン(キャラクターソング) にも手を出してしまいまして、今iPodに、ミュージカルの曲とキャラソンと合わせて1,000曲ぐらい入ってますね。正直これで、『くされ女子!』の印税はほぼ全部使っちゃいましたからね……。 ――ぶっちゃけ、1カ月にいくらぐらい趣味にお金をかけているんですか? 竹内 10万円を超える月は、ザラにあると思います。特に今月は「テニミュ」の舞台が公演中なので、地方遠征もありますから、コワいんであまり計算したくないですね(笑)。破産しちゃってる友だちもいますよ。クレジットカードを止められてしまったりとか。 ――腐女子カルチャーの中にもいろいろジャンルがあると思いますが、どれが一番お金がかかるんですか? 竹内 コスプレイヤーじゃないですかね? 衣装代にカメラ機材代、東映太秦映画村(京都)まで撮影遠征に行ったりもするので、交通費もかかります。あとは、私のように三次元(=アニメが元の作品を演じていた俳優)に片足をつっこんでしまうと、けっこう痛いですよ。アニメにマンガ、同人誌、雑誌、チケット代……と、かなりお金がかかるので。 ――なるほど……。万が一、アニメ・マンガ・同人誌・ミュージカルのうちどれかひとつしか選べないという状況になったら、どれを選びます? 竹内 う~ん……今はミュージカルですかね。 同人誌も捨てがたいのですが、まあ、それは、買わずとも自分で描いてしまえばいいですから(笑)。 (後編につづく) 竹内佐千子(たけうち・さちこ) 11月15日生まれ。東京都出身。コミックエッセイスト。腐女子でバンギャル。中学生の頃から女の子が恋愛対象のレズビアンでもある。著書に『ハニー&ハニー honey & honey 女の子どうしのラブ・カップル』 (メディアファクトリー刊)、『午後のハレンチティータイム 男を知らないサチコ&百戦錬磨マイの最強エロトーク』(情報センター出版)などがある。Web連載「おっかけ!」も好評連載中!! ・公式ブログ 【この記事を読んだ人はこんな記事を読んでいます】 ・祝日やファーストフードまでも!? 深すぎる! 腐女子の擬人化事情 ・甘いストーリーにハマる乙女が続出! 「ぽにきゅん」の誕生秘話 ・ご長寿アニメ『忍たま乱太郎』が、いま腐女子にウケてる理由 最終更新:2018/10/02 15:23 次の記事 読者アンケートでわかった、理想的な老後といえば……アノ人! >