30代女子の「煩悩部屋」ビフォーアフター

昭和~平成で溜めた“汚部屋”が30時間でこうなった! 片付けられない37歳・女編

2019/08/19 19:30
伊藤まき

 押入れの奥は、使わない「死蔵品」だらけ

思い出に物語が宿るほど、重たく増えていきます。

 Kさんの押入れからも、「昭和の化石」がたくさん出てきました。ネガフィルムや20年分の手帳、旅の記録、夢中になったアイドルグッズ、思い出の洋服などです。まるで昔の思い出が、過去に戻れと引きずり込むようです。手に取った瞬間、記憶が黄泉がえるモノを処分するのは、覚悟がいります。でも、何年も見返さないモノは部屋の気を奪う、「死蔵品」なのです。

 スッキリしたいと挑んだKさんですから、アルバム以外のモノを全処分できました。思いとどまる方は、文字や雑貨は写真DATAに変えて保管する。増えすぎた写真は、類似カットを減らしてスリムにまとめましょう。

小さくてかさばらないモノこそ空間を奪う

未使用による「未練」が込もったモノたち

 さらに懐かしい、フロッピーディスクと100円札も発見。このような小さくてかさばらないモノこそ、捨てずに保管しがちです。やがて、その場しのぎの「癖」が膨らみ、空間を奪う山の一部と化します。これぞ、モノが多い人の特徴です。とくに、使いきれなかった「未使用品」は、「いつか使うかも」と残しがちです。目的のない「コレクション」も「とりあえず」と先延ばしになります。

 小さなモノの「チリツモ現象」は、捨てられない病に直結します。大きな家ならまだしも、家賃が発生する空間では大敵です。文房具、コスメ、薬など「かさばらない小さなモノ」まで見直すことが、深い意識を変えてくれます。

街角の昭和遺産