海外でハメはずしちゃう系の人々

殺人、わいせつ行為、薬物所持……海外でトラブルを起こした大物セレブたち

2019/08/31 19:00
堀川樹里

ヒュー・グラント

 『ブリジット・ジョーンズの日記』シリーズでおなじみの俳優ヒュー・グラント。ラブコメを得意とする彼は、“チャーミングでハンサム”な俳優として世界中にファンを持つが、実は主演映画『フォー・ウェディング』(94)が米英で大ヒットしてから、『ノッテングヒルの恋人』(99)で再ブレイクするまで低迷していた。それはヒューがアメリカで逮捕されたことに理由があった。

 逮捕されたのは1995年6月27日。主演映画『9か月』のプロモーションのために滞在していたハリウッドで、午前1時半に車を運転して街に繰り出し、客引きをしていた売春婦をピックアップ。路上でカーセックスにいそしんでいたところを、警察に公然わいせつ罪で現行犯逮捕されてしまったのだ。

 ヒューは87年から女優のエリザベス・ハーレイと真剣交際していたこともあり、世間は騒然。一緒に逮捕された売春婦ディヴァイン・ブラウンは23歳の黒人女性だったため、「本当は黒人が好みなのか!?」とタブロイドに書き立てられた。

 逮捕時、身元を明かして捜査にも協力的だったというヒューは、その日のうちに保釈され、「悪いことをした」と謝罪声明を発表。翌月18日の判決では罰金1,000ドル(約10万5,000円)とエイズ教育プログラムの受講が義務付けられた。


 その後もエリザベスと交際していたが、00年に破局。恋人が子どもを産んでも長らく独身を貫いていたが、昨年、自分の子どもを3人産んだその女性と結婚。57歳でようやく既婚者となった。

DMX

 暴行や薬物絡みで逮捕されるセレブが多い中、猛犬がほえるような独特のラップで知られるニューヨーク出身のラッパーDMXは、パフォーマンス中の暴言が原因で逮捕されたことがある。

 彼が逮捕されたのは1999年7月10日。中米トリニダード・トバゴでコンサート中、「ビッチ!」「フ〇ッキング!」などの“放送禁止用語”を繰り返しラップ。MCでもこうしたよう言葉を連発したため、「公共の場で口にすることを禁止されている冒涜的な言葉を使用した」として、現行犯逮捕されてしまったのだ。

 DMXは会場で見張っていた警察官から何度か警告を受けたそうだが、無視して使い続けたとのこと。大勢の観客が見ている中、DMXが逮捕された。コンサートを中断されることに納得できなかったDMXは抵抗したため、これも罪として加算され、12日まで拘置所に拘束されることになった。

 審議で罪を認め、謝罪したことから、「逮捕の際に抵抗した罪」は取り下げられ、罰金150ドル(約1万6,000円)の判決が下り、釈放された。トリニダード・トバゴでのパフォーマンス禁止という判決も下る可能性が高かったが、DMXが反省・謝罪したことから罰金だけで済んだとも伝えられている。


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