兄の前でど下ネタパフォーマンスも!

有名セレブが下ネタ曲を披露し、全米が熱狂! 口パクバトル番組の「伝説の6曲」

2015/09/22 16:00
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『Lip Sync Battle』公式ページより

 今年4月2日、米ケーブルテレビ局「Spike TV」で待望の新番組がスタートした。誰もが知っている曲を人気セレブが口パクし、どちらがよりリアルに見えるかを競う『Lip Sync Battle』(口パクバトル)である。

 もともとは国民的深夜トークバラエティー番組『レイト・ナイト・ウィズ・ジミー・ファロン』の名物コーナー。「大物スターたちが真面目に口パクをする姿は、滑稽だが、かっこよい」「素晴らしいコンセプト」と視聴者や評論家からも好評を博し、近年ショウビズ界で問題視されている歌手の口パクを逆手に取った「新アート・パフォーマンス」として確立された。

 司会のジミーは2014年に『レイト・ナイト』から『ザ・トゥナイト・ショー』の司会に移ったが、このコーナーも一緒に移動し、現在も続いている。先日も主演映画『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』の宣伝を兼ねて出演したトム・クルーズが、ザ・ウィークエンドの「Can’t Feel My Face」を披露し、大きな話題に。あまりにも好評なので、スピンオフ番組として『Lip Sync Battle』が誕生したのである。

 『Lip Sync Battle』の司会者は、万人受けするラッパー/俳優のLL・クール・J。水着モデル、クリッシー・テイゲンがDJブースで解説する。ルールは至ってシンプルで、「1人につき異なる2曲を口パク」「どの曲を口パクするかは直前まで相手に知らせない」「勝者を決めるのは観客」。毎回2人のセレブが登場し、全身全霊を込めて口パク・パフォーマンスで競い合う。番組は好評で、すでにシーズン2の放送も決定しているのだ。

 今回は、今年4月2日から8月20日まで放送された『Lip Sync Battle』シーズン1で、34人のセレブたちが繰り広げた口パク・パフォーマンスの中から、特に人気と話題を集めたものを紹介しよう。


■ドウェイン・ジョンソンの「Shake It Off」(テイラー・スウィフト)

 『Lip Sync Battle』の記念すべき1回目は、ジミー・ファロンと俳優ドウェイン・ジョンソンとのバトルだった。「ザ・ロック」というリングネームでも知られるドウェインは、世界最大のプロレス団体「WWE」とハリウッド映画界の両方を制覇したスーパースター。2m近くある長身にがっちりとした体形、代々プロレスラーという一族出身で、「男の中の男」「タフでマッチョなヒーロー」として、アメリカで絶大な人気を誇っている。

 そんなドウェインがチョイスしたのは、華奢な体で女子パワーを炸裂させているテイラー・スウィフトの「Shake It Off」。テイラーのことを「テイテイ」とニックネームで呼ぶなど、歌う前からウキウキで、“クリクリとした少女の瞳”になって口パクをスタート。コスプレはせず、スキンヘッドのままだったが、雰囲気はきゃぴきゃぴ女子に大変身。後ろを向いてジミーとLLに中指を立てる仕草もしたが、歌の途中に入る台詞の口パクもバッチリ! 上下に飛び跳ねて最後までテイラーになりきり、ギャップがすごすぎると大絶賛された。

■アン・ハサウェイ「Wrecking Ball」(マイリー・サイラス)


 第3回に登場したアン・ハサウェイは、優等生として知られるオスカー女優。いい子ちゃんすぎて「全米一の嫌われ者」と呼ばれていた時期もあったが、結婚後はおとなしくしており、最近ではアンチのバッシングも収まりつつある。

 そんなアンがチョイスしたのは、自由奔放でバッシングされることが多いマイリー・サイラスの「Wrecking Ball」。切ない失恋ソングだが、曲のタイトルは建物の解体用鉄球で、「心の壁を壊したい」という歌詞もあることから、日ごろの憂さを晴らすのではないかと観客の期待を集めた。

 アンは、ショートヘアーをオールバックにして真っ赤な口紅を引き、白いタンクトップに黒のジャージズボンをはいて登場。すぐにジャージをはぎ取って白いブリーフパンツ姿になり、大きなハンマーを振り回したり、それをベロベロと舐めたり、対戦相手の女優エミリー・ブラントを挑発したりと、マイリーが乗り移ったかのようにはじけまくり。最後は、舞台に登場した鉄球に飛び乗り、体をくねらせながらパフォーマンスを披露。拍手喝采を浴びた。

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