元KAT-TUN・田口淳之介「カップル裁判」のウラで……“猫”に助けを求めた42歳女の「大麻所持裁判」
過去に精神疾患での病歴があることや、70歳は超えているであろう父親から、A子を減刑してもらうための「嘆願書」が出ていることが、弁護士の陳述から明らかに。「実刑にはならないだろうから、執行猶予が何年つくかな?」と、判決に向けての興味が高まります。最後、本人による反省の言葉が語られるのですが、それが何とも言えないものでした。
A子 飼ってる猫に子どもが生まれたので、(大麻には戻らず)そっちとの生活を優先します。
う~ん、確かに猫には癒やされるけど、17歳から今まで続けてきたであろう大麻を断ち切れるほど、万能な動物ではないと思うぞ。猫側のプレッシャーを考えると、やはりきちんと治療を受けてほしいと思わざるを得ません。罪状が軽いせいか、裁判はサクサク進行し、1時間後に出た判決は「懲役6カ月、執行猶予3年」でした。このあと控訴する場合は、“判決正本”という「判決を言い渡した裁判所から交付される判決書の写し」が被告の住所に送達された翌日から起算して、2週間以内に手続きをすることになります。それをしないと、刑が確定します。
ちなみに、今回の傍聴で驚いたことは、傍聴席が高校生で埋まっていたことでした。今回は比較的狭い531号法廷で裁判が行われましたが、全52席の半分以上が制服! かねてより、「変な教科書を読ませるよりも、マンガ『闇金ウシジマくん』(小学館)を学級文庫に常備すると同時に、裁判の傍聴をする方がよっぽど道徳教育になる!」という自説を唱えていたので、この光景を見て胸が熱くなりました。
たった1時間で判決まで出たこの事案。コンパクトに裁判の流れがわかり、まるで教材の動画を見ているような、まさに“イマドキの若者向け”な法廷でした。この裁判をコーディネートをした引率の先生は、なかなかの傍聴マニアかもしれません。
(オカヂマカオリ)