サイゾーウーマンコラム神林広恵「女性週刊誌ぶった斬り」ジャニー社長入院を報じた「女性セブン」 コラム “噂の女”神林広恵の女性週刊誌ぶった斬り!【第465回】 ジャニー喜多川社長の入院を“解禁前”に報じた「女性セブン」と一切触れない「週刊女性」 2019/07/02 21:00 神林広恵 女性週刊誌ぶった斬り! 「女性セブン」7月11日号(小学館) 下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の“欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る! 電気グルーヴ石野卓球が7月1日、所属事務所を辞めた。ピエール瀧逮捕の際の事務所対応に怒っていたという石野。さすが、筋を通した。 第465回(6/27〜7/2発売号より) 1位「ジャニー喜多川社長 新聞・テレビは報じない『危急の病室』と鬼才の後継者」(「女性セブン」7月11日号) 2位「嵐 あのヒットソングの秘エピソード7」(「週刊女性」7月16日号) 3位「KAT-TUN 中丸雄一 『定時で帰ります』のカゲに『自宅恋人』秘愛6カ月」 (「女性自身」7月9 日号) 昨日7月1日、突如としてワイドショーなどで流れ始めたジャニーズ事務所社長・ジャニー喜多川氏の入院情報。実際にジャニー社長が病院に緊急搬送されたのは6月18日だったから、実に2週間もの沈黙を守ってのものだった。しかも噴飯だったのが芸能レポーターたちの物言い。「(入院という)ウワサはあったが、この間ウラがとれていなかった」だって。御用ぶりもここまでくるとあっぱれだが、もちろんその裏にはジャニーズ事務所の箝口令があったのは、先週もお伝えした通りだ。 さらに驚いたのが、ジャニー社長の入院を“公式”に発表したのが嵐の松本潤だったこと。リーダーの大野智でもなければ、優等生で適任と思える櫻井翔でもなく松潤。しかも近藤真彦や東山紀之などの大先輩を差し置いて、というのも衝撃だった。嵐の結成20周年記念の展覧会『ARASHI EXHIBITION “JOURNEY” 嵐を旅する展覧会』のオープニング会見に合わせてのPRとの見方も強いが、しかしこの“解禁”で入院情報を我先にと報じるテレビや御用マスコミの姿は滑稽だった。 実際、先週の「女性自身」(7月9日号)は、「ジャニー喜多川社長 本誌に語っていた『アイドル育成57年の信念』『夢の続きはタッキーに託す!』」と題された滝沢秀明とジャニー喜多川に関する特集記事を掲載していたが、しかし入院情報には一切触れることはなかった。そんな中、“解禁前”に女性週刊誌として唯一入院情報を報じたのが「女性セブン」だ。 ジャニー社長が6月18日昼過ぎに高級マンションから緊急搬送されたこと、多くの所属タレントたちが病室に見舞ったこと、ドイツにいたマッチも急遽帰国したこと、当日夕方にはワイドショーなどが取材のため病院に詰めかけたこと、また脳関係の病気であるとの情報も掲載したのだ。さらに「明るい木目と白を基調としたその部屋は、浴室とトイレを備え、ホテルの一室のような雰囲気」なんていう病室の詳細な描写まである(笑)。 いやー、あの「セブン」がね。これまで何度かお伝えしたが、「セブン」とジャニーズの蜜月関係が崩れ、御用ぶりも鳴りをひそめていたが、きちんと入院情報を報じるとは。時代は変わった(笑)。しかも、記事の最後はこう締めくくられている。 「ジャニーさんは“タレントはタレントが育てる”という考えを持っているので、後継者はタレント全員。みんなでジャニーさんの思いを背負っていくでしょう」(スポーツ紙記者のコメント) すでに追悼か!? 一方、さらなる異変に驚愕させられたのが今週の「週刊女性」だ。ない、一切ない。ひとつもない。2週間もの間、水面下で芸能マスコミの大きな話題となっていたジャニー社長の入院情報が。それに代わって掲載されているのが嵐の大宣伝記事だ。その内容は見事なパブリシティとなっている。なにしろ6月26日に発売された嵐のベストアルバムについて、“名曲の中から7曲を厳選”して、それを紹介するというもの。ヒットソングを紹介しながら、多少の裏話は挿入されているものの、しかし完全なるパブリシティだ。 いやー、芸能マスコミって事務所との関係で、そのトーンをコロコロ変えるんだな。やっとジャニーズ事務所の怒りが解けかけて良好な関係の兆しが見えてきた途端、事務所のいいなりになり、箝口令にも従順に従う。そしてジャニー社長の入院には一切触れない。そう考えると先週、苦肉の策でもジャニー社長関連記事を掲載した「女性自身」の方がマシに思えてきた。 まあ、そんなものか。 そんな「女性自身」にKAT-TUN中丸雄一の熱愛記事が。木村文乃似の女性と一緒に自宅に帰る中丸の姿をキャッチしている。別の日に中丸の自宅から一緒にお出かけも。この“通い愛”、「自身」報道でどう動くのか。また事務所に潰されるのか、それとも――。ジャニー社長の闘病とともに、ジャニーズの今後、タレントたちの熱愛、結婚事情も大きく激変するのかもしれない。 最終更新:2019/07/02 21:00 Yahoo 嵐 / 5×20 All the BEST!! 1999-2019(通常盤) [CD] いろんな思惑が入り乱れる世界 関連記事 ジャニーズ御用媒体「女性自身」がまるで“ジャニー喜多川追悼”のように掲載した記事木村拓哉を持ち上げ、妻・工藤静香を批判する「週刊女性」の露骨さ蒼井優との電撃結婚を語った、山里亮太・母の完璧なマスコミ対応木村拓哉と香取慎吾が同時に「女性自身」に登場! ジャニーズをめぐる女性週刊誌の激動“田口淳之介&小嶺麗奈逮捕”報道から見える、ジャニーズ御用雑誌「女性自身」の恐ろしさ 次の記事 長瀬、TOKIO続投宣言で感激広がる >