木村拓哉と香取慎吾が同時に「女性自身」に登場! ジャニーズをめぐる女性週刊誌の激動
だが驚くのが「週刊女性」だ。これまでアンチだったはずが、ジャニーズとの関係が雪解けに向かった途端、すごいことになっている。田口大麻記事に関しても「自身」同様に小嶺が主導したと紹介するのは序の口、山下智久のインスタグラム解説で、その影響力の高さを絶賛し、ジャニーズ幹部で経営一族からの寵愛を一身に受ける近藤真彦とその息子を、これでもかとヨイショしている。特にマッチ記事は大丈夫? と思うほどの持ち上げぶりだ。まずは近藤家の教育方針を紹介し、息子のお受験を成功させ名門校に入れ、さらに空手を続ける息子は東京五輪候補! と絶賛の嵐。
さらにさらに、滝沢秀明も忘れていない。8月の東京ドームでのジャニーズJr.単独コンサート開催を紹介し、その立役者であるタッキーを称賛する。そして記事のラストはこうだ。「“滝沢改革”で再びJr.黄金期が来ることを期待したい!」。ついでに特集記事だけでなく、巻末グラビアでも「ついに第二のJr.黄金期が到来!?」と題し、5月に行われた、さいたまスーパーアリーナでのコンサートを紹介――。
そもそも「週女」はジャニーズNG媒体となる前はジャニーズべったりだった歴史があるが、その掌返しにはあぜんとするしかない。
現在のジャニーズを取り巻く状況は、藤島ジュリー景子&メリー喜多川母娘、ジャニー喜多川&滝沢秀明、そしてジャニーズを飛び出した「新しい地図」という混沌としたもの。メディアもそれぞれに気を使い、それぞれに距離を置く。ご苦労なことだが、そんな中、いつジャニーズからお許しがもらえるのかが注目されるのが「女性セブン」だ。
なにしろ今週も“えっ”と思う記事が。それがHey! Say! JUMPのコンサート中止の記事だ。わざわざ冒頭でメンバーの不仲や脱退説に触れた上で、それを打ち消す形で過激ファンの迷惑行為を紹介したのだ。この問題について先週の「週女」と「自身」も記事化していたが、うち消したとはいえ不仲や脱退説に踏み込んだのは「セブン」だけ。もちろん、こうした状況がいつまで続くかはわからないが、揺れ動くジャニーズとともに揺れ動くのが御用メディアということなのか。
最後にジャニーズとは関係ないが、「週刊文春」(文藝春秋)で不倫をすっぱ抜かれ、さらにその内容が、女性をあまりに雑に扱いすぎだと批判された原田龍二ネタ。この不倫報道を受けて「自身」が原田の父親に直撃。すると「帰ってくれ!」「話すことはない!」「帰れ!」と怒鳴られたらしい。これをもって記事には“父親が原田にブチ切れ”と都合よく解釈されているが、どうなのか。息子の不倫にも怒っているかもしれないけど、それ以上に、わざわざ取材なんかしにきた記者にもブチ切れてたんだと思うのだが……。