“噂の女”神林広恵の女性週刊誌ぶった斬り!【第459回】

松田龍平、“新恋人との修羅場”記事に見る「女性自身」と「女性セブン」の食い違い

2019/05/21 21:00
神林広恵
「女性セブン」5月30日号(小学館)

下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の“欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る!

 池袋暴走事故を起こした男性が退院し、マスコミの前に姿を表した。逮捕、起訴されていないため“元院長”という肩書で。ワイドショーでは証拠隠滅も逃亡の恐れもなく高齢だから逮捕しないと解説していたが、それなら今後も同じ条件が他の高齢者にも適用されるのか。実際には同じような状況で逮捕された高齢者も。不平等な警察、司法――。

第459回(5/16〜5/21発売号より)
1位「松田龍平 新恋人が詰め寄る“責任問題”号泣修羅場」(「女性セブン」5月30日号)
参照「松田龍平 涙目で『行かないで…』を振り切って――満島ひかる似美女と『誕生日会直前の大ゲンカ』!」(「女性自身」5月28日号 注・先週号)
2位「仲代達矢が迎えていた『もう1人の養子』」(「週刊女性」6月4日号)
3位「『TOKIO復帰への思い』『今もフラつく足元』“あれから1年のすべて”独占直撃! 山口達也 衝撃の肉声」(「女性セブン」5月30日号)

 いやはや、これはかなりの珍事だろう。同じものを目撃したにもかかわらず、ここまで食い違うとは。それが先週号「女性自身」と今号「女性セブン」が報じた松田龍平と新恋人との修羅場記事だ。

 まずは先週号の「自身」を紹介したい。17年に離婚した龍平だが、龍平の5月9日の誕生日午後8時に20代とおぼしき“満島ひかり”似の新恋人(素性は一般人)とマンションエントランスで大ゲンカをしていたという。そこで恋人を振り切った龍平が向かったのは和食店。9時頃店に着いた龍平を迎えたのは“男だらけの一団”総勢10 名ほど。つまり男の友情のため、龍平は恋人を振り切って誕生会に出席したということだ。そして約2時間後、龍平は店を出て“日付がかわらないうちにとばかり”恋人の待つ自宅へと帰って行ったという。これが「自身」記事のあらましだが、「セブン」記事を読むとその事情、様相は一変するのだ。


 「セブン」が取り上げたのも同じく龍平の誕生日当日の恋人とのケンカで、マンション前で修羅場を演じたというのも「自身」記事と同じ。しかし、後が全然違う。まず龍平が向かった店で迎えたのは友人や弟の翔太に加え、元妻の太田莉菜と9歳の娘(!)など総勢15名ほど。しかも龍平は店を出た後二次会にも出席し、“深夜2時過ぎ”まで祝杯をあげていたというのだ。さらに「セブン」では修羅場を演じていた恋人の素性も明らかにしている。それがモデルのモーガン茉愛羅(21歳)だ。さらにさらに、茉愛羅は修羅場の後、野村周平とその恋人でモデルの琉花とバーで落ち合い、龍平に対する愚痴を言いまくった。そして深夜2時、迎えにきた龍平と落ち合い一緒に自宅へ。つまり修羅場は単に誕生日を一緒に過ごしてくれないだけじゃなく、元妻や娘のもとに行った龍平への不満だったということ。

 ね、全然違うでしょ(笑)。で、読めば一目瞭然だが、正確なのは断然「セブン」だろう。恋人の素性も割ることができなかった「自身」に対し、「セブン」ではきちんと割り出した。そして一次会でおそらく龍平の張り込みをやめてしまったであろう「自身」に対し、「セブン」はその後も龍平を追い、また修羅場後のモーガンまで別班で追ったのだ。いやー、なかなか面白い。「セブン」記事を読んで「自身」記者は真っ青になっただろう。編集長からお叱りを受けたかも!?

 誕生日の張り込みは芸能マスコミの“お約束”だが、同じ現場にいてもこれだけ違う。力量、熱意の差が産み出した珍事だ。さらに「セブン」には茉愛羅を慰める琉花が放ったこんな意味深な言葉も記載されている。

「だって茉愛羅の体のこと考えてよ! ヘイヘイ(龍平のこと)にも責任あるじゃん!」

 もしや妊娠!? いずれにせよ「セブン」の圧勝だ。


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