美談や武勇伝で済まされない!

「言い訳するのはクズ」「美談にするな」いじめ加害を告白して猛バッシングを受けた芸能人3人

2019/05/26 15:00
立花はるか
松本人志公式プロフィールより

 フリーアナウンサーの吉田明世の兄・DJ HALが、5月11日放送の『有吉反省会』(日本テレビ系)に出演。番組で語った、高校のクラスメイトでお笑いコンビ・三四郎の小宮浩信とのエピソードがネット上で物議を醸した。過去に、小宮が妹の吉田アナと共演した際、「高校時代にDJ HALからいじめられていた」と暴露したという。司会の有吉弘行からいじめの有無を聞かれると、DJ HALは「まったくいじめてないです、むしろ“いじってた”くらいです」と弁解。しかし、この“いじり”発言に、ネット上は「“いじめ”を“いじり”という言葉で言い訳するのはクズ」と非難のコメントが寄せられた。

 DJ HALのほかにも、学生時代のいじめを公表し、批判を浴びた芸能人がいる。その一人がダウンタウンの松本人志。

「松本は2013年6月12日、自身のTwitterで自らが犯した過去のいじめを振り返ったことがあります。『小学生の時。岡田って奴が居てね。足が悪くてね。片足引きずるように歩くの。オレ何度かイジメた事が有ってね』と切り出し、『岡田がお母さんの前でオレと親友のふりしたのが切なくて。辛くて。オレ心の中で。岡田と。お母さんと。いろんなもんに何度もゴメンなさいって思って』と、懺悔の気持ちをつづったところ、ネットユーザーからは『罪悪感があるなら本人にきちんと謝るのが人間の筋』『自分の子どもに置き換えると悲しすぎる。どうしてこんな告白をTwitterでしたんですか?』『自分にとってトラウマになっているかのようにツイートするのはおかしい。美談にしないでほしい』と、松本の神経を疑う声が続出する事態になりました」(芸能ライター)

 また、映画『青い鳥』(08)でいじめ問題に向き合う教師を熱演した俳優の阿部寛も、同級生に対するいじめを自身のエッセイで明かしている。

「1998年に出版したエッセイ『アベちゃんの悲劇』(集英社)で、自身の学生時代を回顧した阿部ですが、その中で『一時期本当に卑怯ないじめっこだったね、僕は。何だかんだ理由を付けて必ずいじめるターゲットを見つけてたから。(中略)“明日からお前は教室の入り口に立って一番に入るオレたちを迎えろ”と脅かしたりした』と、いじめ加害者だと告白したんです。この内容がネット上で知られると『チャンネルを変えるぐらい嫌いになった』『性格は簡単に変わらないから、後輩の俳優をいじめているんじゃないかと思ってしまう』『阿部寛にいじめられた人は、テレビで見かけるとつらくならないのかな……。俳優として評価されている姿を見ると、複雑な気分になりそう』とシビアな反応が寄せられました」(同)


 タレント・木下優樹菜は、16年11月1日放送の『今夜くらべてみました』(日本テレビ系)で、学生時代に同級生を不登校にまで追い込んだエピソードを語り、「いじめ」だと猛バッシングを受けた。番組で「嫌いなタイプの女性」を問われた木下は、「調子こきな女」と答え、発言に一貫性がない八方美人が苦手だと説明。

「中学時代、その手の『調子こきな女』の同級生がいたため、彼女と交流のある人物を全員呼び出し、発言の一貫性を彼女の前で確かめたそう。その後、その同級生は気まずさからか学校へ姿を現さなくなったとのこと。さらに木下は自分の性格を『全部問い詰めてスッキリさせないと気が済まない』と分析しましたが、この発言にネットユーザーからは『イジメの武勇伝を語るママタレなんか誰が支持するの?』『被害者の気持ち考えると不愉快になる』『不登校に追い込むなんて、どう考えてもイジメ』と大ひんしゅくを買いました」(同)

 ママタレとして活動する木下をはじめ、たびたび子煩悩なエピソードを披露する松本。ここに挙げられた3名の芸能人は皆、子どもを持つ親である。親となった今、過去の自身の行動や発言に、何を思うのだろうか。
(立花はるか)

最終更新:2019/05/26 15:00
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吉田明世のインスタコメント欄が荒れていました