カイリー、キム、マドンナにリアーナも……大物女性セレブが手がけるコスメブランドを一挙紹介

カイリー・ジェンナーの「KYLIE COSMETICS」

　9歳のときに、異父姉であるカーダシアン三姉妹の私生活を追うリアリティ番組に出演したカイリー。全米が見守る中、彼女はおてんば娘からファッションアイコンへと変貌を遂げた。姉ケンダルと立ち上げたアパレル・ブランドも人気だったが、2015年11月に立ち上げたコスメブランドが大成功！　それが「KYLIE COSMETICS」だ。

　広告は一切出さずに、カイリーのSNSだけで宣伝してきた同ブランド。発売前から消費者の期待は膨れ上がっており、口紅の第一弾コレクションは受け付け開始30秒で完売。品薄状態が続き、偽物が転売される騒ぎにまで発展した

　昨年出産し、子育てに奮闘している彼女だが、ビジネス＆メイクセンスは衰え知らず。新商品や新しいカラーで、世の女子たちの心をグッとつかんでいる。

キム・カーダシアンの「KKW Beauty」

　オリエンタルなメイクから、ゴージャスなセレブ風メイクまでなんでも似合うキム。彼女のようになりたいと憧れる女性は世界中におり、そんな要望に応えるため、彼女は15年に専属メイクアップアーティストと共にメイクレッスンを開催。受講料は800ドル（約9万円）と高額だったが、あっという間に満席となった。

　17年には念願のコスメブランドを発表し、たちまち大ヒット。「先に成功した異父妹カイリーの真似」という意地悪な意見も聞こえたが、大人の女性をターゲットにしたマチュアでセクシーな色味の商品が並び、支持されている。

　キムのコスメを使うと、顔が立体的になると評判。商品の使い方はサイトで丁寧に説明しており、売り上げはうなぎ上りだ。

マドンナの「MDNA SKIN」

　ヨガや厳しい食事制限をしつつ、プチ整形を重ね、美しさを維持しているマドンナ。美を追求する彼女は、これまでさまざまなスキンケア商品を使ってきた。しかし納得できるものがなかったため、「自分で作ろう」と決意。日本を拠点とするブランド開発カンパニーのMTGとタッグを組み、開発に5年の月日を費やして、14年に日本で「MDNA SKIN」を発売した。

　「MDNA SKIN」のラインナップは、自然由来の成分とテクノロジーを融合させた、「これまでにない革新的な商品」とのこと。心身の乱れによって起きる「ゆらぎ」を“チューニング”し、肌を整えるという。

　日本先行発売だった「MDNA SKIN」は、17年にアメリカに上陸。イベントでは「KKW Beauty」を手かけるキムとブランドの垣根を越えて意見交換した。

ドリュー・バリモアの「Flower Beauty」

　子役からキャリアを築き、女優として不動の地位を手に入れたドリュー。実は彼女、実業家としても知られている。1995年に友人で映画プロデューサーのナンシー・ジュヴォネンと立ち上げた製作会社「Flower Films」から、2013年にコスメラインを発売したところ、これが大当たり。

　ドリューは「老いを正面から受け止め、無理なダイエットもしない」というスタンスで、手がけたメイクアップ商品は健康的な表情を演出してくれると大好評。

　手軽に使えるハイライトは、朝つけても夜まで崩れない優れものだと人気を集めている。最近では、中年女性の唇にもなじみやすい「ミラクルマットリップ」が売れ筋のようだ。

リアーナ「Fenty Beauty by Rihanna」

　14年、リアーナは自身の名字である「Fenty」を商標登録した。その際、「Fenty Beauty」も登録したため、コスメブランドを立ち上げるのではないかとウワサに。それが現実となったのは17年9月のこと。中でも豊富なカラーバリエーションをそろえたファンデーションが消費者の目を引き、人種、ジェンダー、年齢を問わず、自分の肌に合った色が見つかると女性の支持を得た。

　ファンデーションと並んで人気なのが、リップグロス。カラーは、「シマーリングパール」と「シマーリングローズヌード」の2色で、これが誰にでも似合う色だとリアーナは自信満々。確かに、どんな肌の色にも映える色で、ぷっくりした唇になれると好評だ。

　世界中にファンを持つ「M・A・Cコスメティックス」とのコラボ、香水ブランド「パルロックス」とのコラボを通じて、消費者が求めるコスメを学んだリアーナ。最近では、1年を通してこんがり日焼けした色を演出するファンデーションを開発し、話題になっている。

　また体に塗るタイプのボディコスメ商品「BODY LAVA」も大ヒット。デコルテや顔に塗ってさりげないきらめきを演出したり、リアーナのように全身に塗ってキラキラになることも可能だ。

ジェシカ・アルバの「Honest Beauty」

　幼少期は虚弱体質だったため、我が子には安全なものを与えたいという思いから、12年に「The Honest Company」というオーガニック・ベビーブランドを立ち上げたジェシカ。「有害物質を使わない」というコンセプトが世のママたちに受け、「The Honest Company」は年商10億ドル（約1,150億円）の大企業へと成長した。

　ベビー用洗剤やおむつなどを手がけている「The Honest Company」だが、ジェシカはママのためにもオーガニックなメイクを提供したいと思うように。15年に、顔料を一切使わないメイクアップ商品と、髪にやさしいヘアケア商品を販売する「The Honest Beauty」をスタート。こちらも、産後の敏感な肌や頭皮に悩むママに支持されている。

イマンの「IMAN Cosmetics」

　16年に亡くなった伝説的ロックスター、デヴィッド・ボウイの妻としても知られる、元スーパーモデルのイマン。63歳とは思えぬ美貌とスタイルは、いまも同世代女性の憧れだ。そんな彼女が1994年に発表したのは、アフリカン・アメリカン、アジア、ラテン、ネイティブ・アメリカンの女性たちに向けたコスメだ。

　イマンは今年、アフリカン・アメリカンの女性向け雑誌「Essence」の「ビューティ・カーニバル・アイコン・アワード」で「ビューティ・アイコン＆起業家」に選出された。マイノリティの女性たちを美しく演出する手助けをしたイマンの功績と、起業家としての成功が認められたのだ。

エヴァ・メンデスの「CIRCA」

　もともとモデル出身の女優エヴァ。そのためファッションセンスは抜群で、「彼女が着た商品は売れる」と業界では評価されていたという。そんな彼女が13年にファッションブランド「Eva by Eva Mendes」をローンチ。その2年後、ファン待望のメイクアップブランド「CIRCA」を発表した。

　目鼻立ちがはっきりしているエヴァが手かける商品は、エレガントな色がそろい、ハリウッド女優のようになれると人気。アメリカの薬局チェーン店「ウォルグリーン」のみでの販売だが、消費者にとっては「薬局での販売＝安全な商品」というイメージがあり、限定された場所での販売がプラスに働いているようだ。

ミランダ・カーの「KORA Organics」

　童顔なのに肉感的なボディを持つモデルとして人気のミランダ。先日、3人目となる子どもの妊娠が発表されたが、相変わらず美しい。その秘訣は、彼女が手がけるコスメブランドにあるのかもしれない。

　オーガニック・スキンケアブランド「KORA Organics」は、3年間の開発を経て、09年にミランダの祖国オーストラリアで販売を開始した。「こだわり抜いた」と自負するほど、高品質な商品が並んでいる。

シンディ・クロフォードの「Meaningful Beauty」

　53歳になっても肌に張りがあり、みずみずしさを維持している、元祖スーパーモデルのシンディ。40歳も過ぎれば「肌の調子が悪い日はメイクがのらない」ことを実感する女性が多いが、「Meaningful Beauty」は、そんな層をターゲットに。

　というのもこの商品は、アンチ・エイジングの治療で有名な医師とタッグを組んで開発されたもの。05年から発売されているのだが、長年それを愛用しているシンディの美しさが、ブランドにとって最高の宣伝となっている。