橋本環奈の顔面になれる!? 「努力次第で何とかなる」思想を植えつける「ar」の非情さ
流行を牽引する「ar」、今回は「おフェロGAL」という新スタイルを推してきました。その企画タイトルが「その明るさが世界を救う おフェロGAL、爆誕。」。
おフェロGALの条件とは「友達をRespect」「ホメ合う天才」「感情に素直」の3つだそうで、リード文では、「GALは自分の人生を明るく楽しく生きる才能にあふれた女の子たち。そんなGALマインドをar流に解釈したら、こんなおフェロでおしゃすぎるネオ人種が生まれちゃいました。名づけて“おフェロGAL”、増殖の予感ッ!」とアツく訴えています。
そんなおフェロGALファッションとして紹介されているのは、競輪選手が履くような膝上スパッツ(白)にチェックシャツを合わせていたり、顔と同じくらいの大きさのフープピアスをぶら下げていたり、塩沢ときさんのような派手な白ぶちメガネをかけたりと、かなりの覚悟が必要なもの多数。確かに「友達をRespect」している「ホメ合う天才」であれば、このような格好で待ち合わせに現れても、「おしゃれだね!」と褒めてくれそうです。
今号だけでは全貌が掴みきれないおフェロGALのこれからの展開が楽しみです。
人間界逃避策としてのメイク5種
なにかと動物になりたがることの多い同誌のメイク企画。今号では、それぞれ別の企画で猫とタヌキ、2つの動物メイクが登場しました。
さらに、猫メイクの「arは全力で猫推しデス」では短毛種と長毛種の2種類に分類され、猫ほど推されてはおらずちょっと可哀そうなタヌキメイク「愛しのたぬきFACE」でも、「あまあまたぬき」「やんちゃたぬき」「ゆーわくたぬき」の3種類に分類されているので、今月号だけで5種の動物メイクを学ぶことができる計算です。
顔面偏差値って結局、努力では変えられないんじゃないかと気付いちゃった人、橋本環奈の正論や、おフェロGALのネアカっぷりに当てられ、なんか疲れちゃった……と思った人は、バリエーション豊富な猫orタヌキメイクで人間界からの疑似逃避をしてみるのも良いかもしれません。
(島本有紀子)