サイゾーウーマン芸能テレビドラマレビュー『ザ・ノン』元ヤクザのタカシ 芸能 『ザ・ノンフィクション』レビュー 『ザ・ノンフィクション』カタギを志した元ヤクザ・タカシが覚せい剤で挫折するまで――「その後の母の涙と罪と罰」 2019/04/23 14:57 石徹白未亜 フジテレビドラマレビュー『ザ・ノンフィクション』レビュー 『ザ・ノンフィクション』(フジテレビ系)公式サイトより NHKの金曜夜の人気ドキュメント番組『ドキュメント72時間』に対し、こちらも根強いファンを持つフジテレビ日曜昼のドキュメント『ザ・ノンフィクション』。4月21日放送は『その後の母の涙と罪と罰』。更生しようとした元ヤクザのタカシ(仮名)が挫折し、覚せい剤に手を染めていくまでの過程を追ったものだ。 あらすじ:出所後、覚せい剤の使用で逮捕されるまで 今回の主人公・タカシは顔にぼかしが入っていたが、人との会話や接し方を見ると屈託がなくノリも軽い。親の離婚後以降、母親に会っておらず、中学から不良仲間とつるみ学校にはほとんど行かなくなり、漢字の「奮闘」が読めないほど勉強は苦手。17歳のとき、所持金2万円で岩手から上京する。歌舞伎町でホストになったものの、「かっこいいから」という理由でヤクザになり、薬物売買で逮捕された。 出所後、立ち直りたいと思い、ネットで偶然知った「罪人の友・主イエスキリスト教会」に身を寄せる。母親が経営していたスナックを改装、現在、教会として運営する進藤牧師やサポートスタッフの学さん(両氏とも元ヤクザで、薬物依存を乗り越えた)からも可愛がられ、屈託のないタカシは、パッと見、「ダメさ」が見えにくい。 タカシは、介護の仕事を志し職業訓練学校に通い、元ヤクザの経歴を知りつつ受け入れてくれる施設も見つけ、最初は茶目っ気も生かしつつ真面目に働き「(これで自分は)ニートじゃないからね」と笑っていた。しかし、3カ月で仕事に行かなくなり、無断欠勤が続く。同じアパートに暮らす牧師の母親や教会スタッフも気にかけて連絡をとるが、昼夜が逆転していき、鬱になり、ますます一日中横になるように。そして、2018年11月に覚せい剤の使用で捕まってしまう。 次のページ 往復4時間、夜勤ありの介護職は頑張りすぎでは? 123次のページ 楽天 極姐2.0 関連記事 “居場所”がない元ヤクザたちの行き着く先は? 元極妻が考える「ヤメ暴」問題ヤクザの人生は「理不尽」の一言——元極妻が読む今年のヤクザ本「内臓と血液をぜんぶ抜き取った」遺体も! ヤクザ界「平成最大の謎」を元極妻が語る山口組若頭が敗訴したワケ――元極妻が考える「ヤクザの裁判」大災害時こそ“ヤクザの出番”!? 元極妻が明かす、コワモテが非常時に活躍するワケ