ファミクラから突然の通知……

ジャニーズFC強制退会処分は詐欺? チケット代返金ナシは「無効の可能性あり」と弁護士回答

2019/04/19 19:15
サイゾーウーマン編集部(@cyzowoman
多名義を退会処分にしたら、会員数はどれくらい減る?

 「ファンクラブ強制退会処分の通知が届いた」――先頃から、あるジャニーズファンの“悲痛な報告”が、ネット上で大きな注目を集めている。このファンによると、通知はファンクラブの名義を借りている友人のもとに送られてきたといい、送付元はジャニーズ事務所の各ファンクラブを取り仕切るジャニーズファミリークラブ。Twitter上に投稿された画像には「貴殿が会員規約第10条の禁止事項に違反しておられる旨を了知し、貴殿のジャニーズファミリークラブにおける下記会員登録について、会員規約第11条2項による強制退会処分を行いました」と書かれている。

 この会員規約第10条の禁止事項には、「会員資格(会員証を含む)の貸与・転売・譲渡・名義変更行為、架空名義の使用行為、他人の名義/住所/電話番号を借用する行為」「株式会社ヤング・コミュニケーションにおいて制定するチケット販売規約に違反する行為」(ヤング・コミュニケーション=ジャニーズ事務所の傘下企業で、ジャニーズタレントが行う興行を主催する会社)などとあり、友人に名義を借りていることや、友人名義で当選したチケットでコンサートなどに入場したことが、強制退会処分の原因の一つとなったとみられる。またネット上では、通知を受けたファンの事情から、チケットの高額転売や公演中の盗撮も、強制退会処分につながると指摘が飛び交っている。

 こうした強制退会処分については、「自業自得」「大賛成」といった声のほか、実際問題として、コンサート等の当選率を上げるために複数名義を持つファンも少なくないことから、「盗撮や高額転売をする人はそんなにいないと思うけど、名義を借りてる人は大勢いるよね」「名義を借りているというだけで、いきなり退会処分って怖い」という声も見受けられる状況だ。

 そんな中、強制退会処分に伴うファミリークラブの対応が、「詐欺なのではないか?」とファンの間で物議を醸している。それは、たとえコンサートや舞台のチケットを持っていたとしても、強制退会処分の時点において入場の権利は無効となり、さらに「支払われた料金は一切返金されない」また「損害賠償請求等の一切の権利行使ができない」という点だ。この旨は、会員規約第11条2項に記載されているが、ネット上では「強制退会させるつもりだったなら、最初から当選させなければよかったのに」といった指摘が上がっている。

 強制退会処分になり、入場の権利が無効となるのは理解できても、「返金なし」は法的に問題ないのか。弁護士法人ALG&Associatesの山岸純弁護士は、前提として、「会員規約に同意してファンクラブに入会している以上、原則として当該条項は有効です」と述べる。


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