剛力彩芽、仕事激減で“ジリ貧”の今だからこそ――ZOZO前澤友作氏にねだるべきもの
羨望、嫉妬、嫌悪、共感、慈愛――私たちの心のどこかを刺激する人気芸能人たち。ライター・仁科友里が、そんな有名人の発言にくすぐられる“女心の深層”を暴きます
<今回の有名人>
「30歳までには、代表作と言われるものを作りたい」剛力彩芽
『バイキング』(フジテレビ系、3月11日)
女優・剛力彩芽がイブ・サンローランのイベントに登場し、株式会社ZOZO代表取締役・前澤友作氏との交際発覚後、初めて報道陣の取材に答えた。
前澤氏と言えば、総資産3000億円ともいわれる資産家。女優と資産家という組み合わせは王道だが、「剛力はカネに目がくらんだ」と一部から反感を買ってしまう。その炎上に油を注いだのは、二人のSNSだった。剛力は昨年のワールドカップ2018ロシア大会決勝戦をモスクワで観戦し、「凄いところにいる、夢みたい。感謝」とインスタグラムに投稿。前澤氏のプライベートジェット(50億円の代物だと前澤氏がTwitterで説明)でロシアに飛び、飲食代金を含めて一人220万円のチケットを買って観戦したそうだ。
「凄いところにいる、夢みたい」という投稿は、ワールドカップというお祭りに参加して、高揚していると見ることもできるが、「カネの力で、夢のようなすごいところに行った」と解釈できなくもない。こうした剛力を、『とくダネ!』(フジテレビ系)司会の小倉智昭は「どうして、これを大っぴらにしたいのかな」、明石家さんまは『ヤングタウン土曜日』(MBSラジオ)で、「自家用ジェットに乗ったら、オンナ、落ちるで」とあてこすった。
それ以来、炎上と言わないまでも、剛力がインスタを更新するたびにネットニュースになった。事務所から叱られたのか、剛力はそれまでの投稿を一旦削除したが、新しい投稿も以前と大して変わりがなく、私は逆に笑ってしまった。反省したふりをして、さらに大衆の興味を引き付け、ツッコませているのだとしたら、それはオオモノの証しである。
それよりも、私が気になったのは、前澤氏の言動である。元芸能人(Switch Styleというバンドのドラマー)の血が騒ぐのか、前澤氏は大衆に愛されたいという願いが再燃してきたのかもしれない。昨年8月には、Twitter上で「前澤友作を応援したいか?」とアンケートを募り、10月になるとフォロワー100万人を目指しているものの、なかなかフォロワーが増えないことに対し、「みんな助けて」と呼びかけている。今年の正月には、前澤氏をフォローすること、リツイートすることを条件に、前澤氏のポケットマネーから、100万円を100人にプレゼントすると発表した。お年玉ほしさにフォロワーは激増し、一時は600万人に達したが、プレゼント企画が終わるとフォローを外された。しかし、現在でも460万あまりのフォロワーがいるわけなので、昨年の「フォロワー100万人」という目標は軽く達成したことになる。目的は必ず達成する人と見ることもできるが、「経営の手腕は優れていても、おとなげない」と思った人もいるだろう。