インタビュー

テラスハウス元住人・Shoheyこと上村翔平が明かす! 「リア充たちの恋愛劇」ではないテラハの素顔

2019/01/12 16:00

『テラハ』メンバーも根暗でコミュ障!?

――『テラハ』を見たことのない人は、「キラキラした人たちが恋愛する番組でしょ?」というイメージを持ちがちだと思います。実は私もそうだったのですが、実際に見てみると、人間関係の築き方が面白く、とても見ごたえのある人間ドラマでした。

Shohey 僕も出演が決まるまでは、実は1回も『テラハ』を見たことなくて、「キラキラ~! オシャレ~! パリピ~!」みたいなイメージでした。でも入ってみたら本当に、みんなガチで向き合ってた。“テラスハウス”というものに真剣でした。そういう意味でも最初のギャップがすごかったですね。

 メンバーも朝から晩まで普段の仕事をして、みんな目標を持っているし、「うわ、本気だな」というのが見えた。そこで自分も、100%全裸の自分を出して『テラハ』と向き合おうと思えました。だからこそ、メンバーに厳しいことも言ったりしてましたね。

――『テラハ』のメンバーは、お互いに厳しい本音を言い合う場面がありながらも、人間関係のバランスを保っていて、そういう部分はやっぱり「コミュ力がある集団」に見えます。


Shohey いやいや、『テラハ』に集まってるのは、基本的には「これから頑張ろう」っていう、売れてない人。そういう中途半端なヤツらが集まってるので、傷を舐め合おうと思えば舐め合える環境なんです。高め合おうとしなければ、ますます落ちていく。『テラハ』に出ると勝手に知名度が上がっていくので、それってマイナスでもあるんです。これを生かすも殺すも自分次第だぞと、全員がわかっていたから、ちゃんと言い合えたのかもしれないですね。

 例えば麻由(グラビアアイドルの小瀬田麻由)は、周りがあんまり見えないタイプ。そこは悪いところでも、嫌いなところでもないけど、「共同生活する上ではこうした方がいいんじゃない?」と思うことは言ってましたし、目標があるのに毎日ダラダラしていたときも、1回言いました。向き合いたい仲間だから。そういうバランス感覚が、みんな良かったのかな。

――メンバーが自分たちのことを「売れていない」「中途半端」と自己分析しているとは意外です。

Shohey あそこにいる人たち、めっちゃもがいてるんです。みんなリア充に見えてリア充じゃないんですよ。やっぱり売れてない人の集まりだから、いろんなコンプレックスを持ってます。僕も今までの人生では自分をひた隠してきましたし、今でも自己否定はすごいです。『テラハ』でもトイレの大の方は、女子メンバーが全員出かけてから行くくらい気にしいだし(笑)。実際は『テラハ』にいる人たちもみ~んなコミュ障っすよ。だからスタジオの山ちゃん(南海キャンディーズ・山里亮太)たちがイジって面白くしてくれるのは、ありがたいっすね! ただの素人の普通の暮らしを見るだけじゃ、全然面白くないじゃないですか。

――選ばれしコミュ力最強戦士たちの集いだと思っていました……。


Shohey いやいや! 僕はずっと音楽が好きで、それって意外と根暗だと思うんです。家でずっと作業しますし。ずっと好きな映画見たり、本読んだりとかもするし。基本的にインドアで、根暗な方かなと思います。根暗じゃないと音楽とか作れないと思うので。

 でも『テラハ』に入ると毎日誰かと絶対会うわけじゃないですか。だからちゃんと目を見て話すということだったり、今までできなかった基本的なコミュニケーションが『テラハ』に入ってできるようになったかな。僕は表面的に仲良くなるのは得意なんですけど、意外と本当に心を開くっていうのは、今まであんまりできなかったんです。親友も今まででの人生で数人ですよ。

――自身を「根暗」「コミュ障」と称する翔平さんですが、『テラハ』で100%自分を出し切った経験を振り返って、どんなものを得られましたか。

Shohey 良い意味で人目を気にしなくなったし、自分は自分で良いっていう自信になったのかな。あとは、人に優しくなれたかもしれないです。シェアハウスをしていると、人に興味を持たざるを得ないんですよ。今まで他人に興味なかったのに、毎日「この人はどういう生き方をしてきたんだろう」「どういう人なんだろう」っていうのを聞くことになるので、興味を持てるようになりました。人間が好きになってきた、というのが一番の糧かもしれないです。

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