田中みな実、いとうあさこへのホロ酔いキスに見る「自信ない」「病み」発言の欺瞞
羨望、嫉妬、嫌悪、共感、慈愛――私たちの心のどこかを刺激する人気芸能人たち。ライター・仁科友里が、そんな有名人の発言にくすぐられる“女心の深層”を暴きます
<今回の有名人>
「やらない、やらない」田中みな実
『ボクらの時代』(フジテレビ系、12月23日)
12月22日放送の『人生最高レストラン』(TBS系)は、「クリスマス妄想女子スペシャル」と称して、ゲストのみちょぱとオアシズ・光浦靖子が、理想(妄想でも可)のクリスマスデートとディナーを紹介するという回だった。みちょぱは東京ドイツ村、光浦は石垣島でのデートが理想らしい。
みちょぱのディナーは、ラーメン、餃子、ソフトクリーム、焼肉と、クリスマスでなければ食べられないものではない。光浦も、おっぽー(豚肉を具材にした沖縄のおにぎり)や、現地でとれた魚を挙げていた。
クリスマス感よりも、2人が重視するのは、恋人からの言葉のようだ。みちょぱは、クリスマスデートの帰りに「来年はどうしようか?」という言葉が、最高のクリスマスプレゼントと話したが、MCのチュートリアル・徳井義実はその真意がわからない。光浦が「来年どうするってことは、来年も付き合っているという、その約束がうれしいじゃない」と解説してみせた。光浦は理想の展開として、プロポーズされるものの、束縛しない事実婚を提案し、その理由を「私はお笑い界のゴクミだよ」と説明する。「そんなやっちゃんが好き」と言って、光浦のややこしさを受け入れてくれる男性がいいと言っていた。
クリスマスデートでは、「彼氏に自分が喜ぶことを言ってほしい」という女性陣の思いは、徳井には響かなかったようで、「『ずっと一緒にいようね』っていう男、信用できひん」と話していた。彼が期待を持たせるようなことを言わないタイプゆえの発言かもしれないが、私も言葉ほどアテにならないものはないと思う派である。来年のクリスマスの話をしても、それは今そういう気分であるだけで、約束ではない。真に受けると、肩透かしを食らって余計なダメージを受ける可能性もあるので、話半分以下程度で受け止めておいた方が無難だろう。