カルチャー
関わると危険? 女子がハマりやすいコミュニティ&ビジネスの闇

ヴィーガンは「恐怖心を煽るカルト宗教に似てる」? ネットで炎上しやすい理由とは?

2018/11/18 19:00

第4回『ヴィーガン女子』

 取材コラム「女子がハマりやすいコミュニティ&ビジネスの闇」、第4弾のテーマは「ヴィーガン女子」。オシャレで、意識の高い女性が選択しているようにみえる「ヴィーガン」という生き方。考え方は人それぞれだから、何にこだわって生きていてもいいんだけど、実際に普通の人と、ヴィーガンの人たちの間に、なんとなく距離感ができているような……。菜食主義とそうでない人が、たびたびネット上でトラブルになるのは、どうしてなのでしょうか? その理由を探ります。

■SNSで流れてくる動物虐待の画像にうんざり…

 今年の春にお台場で行われた『肉フェス2018』で、出入り口付近に「ヴィーガンになろう」という立て看板が置かれていた。さらにその近くには、動物の屠殺現場の写真も……。

 この画像がTwitterに投稿されたことをきっかけに、「肉を食べる人は事実を知るべき」というヴィーガン派と、「ヴィーガンの考え方を強要するな」という反ヴィーガン派のバトルへと発展しました。また、同時期にホリエモンこと堀江貴文さんが「ヴィーガンとかまじ健康に悪いと思うよ」とTwitterに投稿し、こちらも物議を醸しました。

 そもそもヴィーガンとは、動物性食品の一切を断ち、菜食だけで生活する人のことをいいます。ベジタリアンと違い、ヴィーガンは卵やハチミツ、乳製品も口にしません。また、食事だけでなく革製品や毛皮類などの動物製品を使わない人も。ヴィーガンと一口に言っても、細かくタイプが分かれています。

 ここ数年でヴィーガン専用のレストランやカフェも増えてきているものの、ヴィーガンに対して恐怖心を抱いている人も少なくありません。大橋加奈子さん(30歳・事務職)もその1人で、「SNSで動物虐待の画像を見てしまうのが、本当にストレス」と嘆きます。

「学生時代の友人・M子は、動物が好きで昔から捨て猫の保護活動をしていました。ヴィーガンになった直接的なきっかけはわかりませんが、動物への愛情が発展したのかなと思っています」

 加奈子さんは、M子さんと深い友達付き合いはなかったものの、SNSでヴィーガンを普及させようとするM子さんの投稿に悩まされていたといいます。

「タイムラインを見てると、突然、動物が屠殺されている写真が出てくるんです。投稿者はM子で『食用にされる動物たちの残酷な現状を知ってほしい』みたいなことが書かれていました。私的にはグロ画像なので、見たくないものを見せられるこっちの身にもなってほしい。ヴィーガンに興味湧くどころか、M子の行動が怖いという印象しかないです」

 繰り返し流されるグロテスクな画像に嫌気が差した加奈子さんは、こっそりとM子さんをブロックしたといいます。

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