サイゾーウーマンカルチャーインタビュー「闇キャラ」人気の理由を紐解く! カルチャー インタビュー 宇垣美里、田中みな実、山形純菜……女子アナウォッチャーが「闇キャラ」人気の理由を紐解く! 2018/10/21 10:00 インタビュー田中みな実アナウンサー宇垣美里 ただの“添え物”女子アナはどう多様化したか? 闇キャラ女子アナがいかに画期的かという点については、世間にとっての女子アナという存在の変遷にも触れる必要があるだろう。 「もともと女子アナは、“添え物”だったんです。男性社会の中で、『男性アナがニュースを読む横で、上品に嫌味を与えず笑ってくれていればいい』『女子アナは適当なニュースを読んでてくれればいい』といった存在だったわけです。1977年にTBSに入社した吉川美代子さんは、ニュースを取ってくる記者に『俺の記事をなぜ女に読ませるのか』なんて言われたそうですよ。その後、女性の社会進出が進む中、女子アナも報道番組でニュースを読めるようになっていきました」 それから、バブル華やかなりし頃、有賀さつき、八木亜希子、河野景子のフジテレビ女子アナ「花の三人娘」といったアイドル的な素養のある女子アナが登場。アイドルアナの全盛期を迎えた頃には、バラエティ番組で活躍できるタレント的な存在の女子アナが人気を博し、そのピークが「元フジテレビの加藤綾子アナだと思う」と丸山氏は語る。 「その後、いわゆる美人女子アナという王道路線が長く続いて、みんな飽きてしまったのか、日本テレビの水ト麻美アナのような個性派女子アナが人気を博すようになりました。ただ、個性派アナばかりになったわけではなく、女子アナが“多様化”をしていったんです。『かわいいだけのアナ』もいれば、『ニュースを読めるアナ』、『タレント的なアナ』もいる……という。水トアナは、これまでの王道女子アナ路線を転換させ、多様化の象徴的な人物だと思います。だから、ベテランアナがブームになったり、フジテレビのアナが『第13回 好きな女性アナウンサーランキング』から消えるなど、これまでに起こらなかったことが起こったんです」 丸山氏は、こうした流れの中で、闇キャラ女子アナのような“これまでの女子アナはしなかったことをする”女子アナが生まれ、注目を集めるようになったのではないかという。 「あと、かつて良くも悪くも高嶺の花だった女子アナが、“身近”な存在になったんだと思います。“特別な美人ではない”けれど、気さくで親しみやすく豪快な水トアナ、同じく“正統派の美人ではない”けれど、毒舌キャラが面白いテレビ朝日・弘中綾香アナなど、“身近”を軸にしたアナが人気という傾向は見られますね。ただ、そういった身近な女子アナは、“美人すぎない”のが特徴の1つでしたが、闇キャラ女子アナはみんな美人というのが新しい。美人ほど闇が深いのかもしれませんね」 なお、闇キャラ女子アナが、全員TBSである点については、「完全に私見ですが、TBSアナの話を聞いていると、過去に進藤晶子アナが社内いじめを告発したり、安住紳一郎アナがアナウンス室で孤立していた過去をラジオで語っていたり、若くて人気のアナに対する当たりが強い局なのかなと感じることがあります。もしかしたらそれでストレスが溜まってしまうのかもしれませんね。もちろん、アナウンサー同士のライバル争いはどこの局にもあると思うのですが、TBSは特にそれが顕著なのかなと邪推してしまいます」という。 今後も、闇キャラ女子アナは世間の関心を集め続けるのか。はたまた、新たなキャラの女子アナが登場するのか。テレビを見る際に、そんな女子アナの移り変わりを気にしてみるのも一興だろう。 前のページ1234 最終更新:2019/04/08 19:41 Amazon 自分史上最高の愛され顔になれる女子アナメイク 宇垣……さすがジャニタレとスクープされた女子アナだよ 関連記事 嵐・二宮和也は、伊藤綾子となぜ別れないのか? 女子アナ評論家が「ゾッコンになる魅力」を解説水卜麻美アナ、「後輩の披露宴呼ばれなかった」話に見る“人気者の私”という強い自意識有働由美子アナの自虐発言に垣間見える、「セクハラするおじさん」と同じ思考回路NHK・桑子真帆アナ、スピード離婚報道に違和感――“飲み会参加”がなぜ人格評価につながる?山崎夕貴アナの結婚報道に感じた、“地方出身の普通の女性”がフジのエースとなったワケ 次の記事 物議を呼んだコンサート3選 >