サイゾーウーマンコラム仁科友里「女のための有名人深読み週報」水卜麻美アナ、人気者の私の自意識 コラム 仁科友里の「女のための有名人深読み週報」 水卜麻美アナ、「後輩の披露宴呼ばれなかった」話に見る“人気者の私”という強い自意識 2018/10/04 21:00 女のための有名人深読み週報 日本テレビ公式サイトより 羨望、嫉妬、嫌悪、共感、慈愛――私たちの心のどこかを刺激する人気芸能人たち。ライター・仁科友里が、そんな有名人の発言にくすぐられる“女心の深層”を暴きます <今回の有名人> 「次の人生の楽しみは、徳島(えりか)の結婚式に行くこと」日本テレビ・水卜麻美アナウンサー 『行列のできる法律相談所』(日本テレビ系、9月30日) リア充を嫌う現代、テレビの世界で人気者となるには、“見せ方”にコツがいる。人気者イコール見せ方上手と言っていいと思うが、「上手の手から水が漏る」というコトワザどおり、うまい人も失敗することがあるんだと思わされたのが、9月30日放送『行列のできる法律相談所』(日本テレビ系)での日本テレビ・水卜麻美アナウンサーだ。 この日、同局の徳島えりかアナウンサーが、番組アシスタントを卒業することが決まっており、水卜アナは「友達代表」として、その様子を見届けに来ていたが、自身のイメージアップにはならなかったのではないだろうか。 オリコン調査「好きな女性アナウンサー」、「週刊文春」(文藝春秋)の「好きな女性アナ」で5年連続第1位を獲得するなど、無双状態の水卜アナ。人気者こそ、“ヤバさ”を演出することが今の時代に大事であることを、彼女は知っている。水卜は後輩である徳島アナのことがヤバいくらいに大好きで、「次の人生の楽しみは、徳島の結婚式に行くこと」「ウェディングドレス姿がみたい、なんなら私もお金を出すから」と言うくらい、楽しみにしていたそうだ。しかし、当の徳島は東京で披露宴をせず、「(披露宴は)終わりましたよ」と事後報告してきたという。天下の水卜アナが、袖にされるエピソードを面白いと思うのかもしれないが、ここには、水卜アナの2つの本音が隠されているように感じる。 まず1つめは、水卜アナの人気アナとしての自意識だ。このエピソード、人気ランキング1位の水卜アナとランキング圏外の徳島アナの立場を入れ替えてみたらどうだろうか。徳島アナが人気ランキング1位の水卜アナの結婚式に、行きたかったが呼ばれない、披露宴が終わってから報告があったという話だった場合、テレビでこのエピソードを披露できるかといったら、無理だろう。人気アナウンサーに「いじめられた」と言っているようなものだから、番組にとっても良い影響はないだろうし、この後の人間関係がギスギスすることは目に見えているからである。 つまり、この話がテレビでできるのは、水卜アナがランキング1位で、徳島アナより上だからなのである。「みんなに好かれている私」という実績や自負があるからこそ、「でも、こんな扱いされちゃいました」と自虐的な結末が意味をなす。強い自意識の表れと言ってもいいのではないだろうか。その証拠といっては何だが、水卜アナは徳島アナと仲良しアピールすることはあっても、徳島アナからアピールするところを、私は見たことがない。人気者であることに加え、後輩をかわいがることでイメージアップするのは、水卜アナの側だからだろう。 次のページ 水卜アナのフリー転身願望も? 12次のページ Amazon 自分史上最高の愛され顔になれる女子アナメイク 関連記事 有働由美子アナの自虐発言に垣間見える、「セクハラするおじさん」と同じ思考回路高橋真麻の「世の中は二世に厳しい」発言に考える、芸能人の子どもが道を踏み外すワケ山崎夕貴アナの結婚報道に感じた、“地方出身の普通の女性”がフジのエースとなったワケ中村仁美アナ、さまぁ~ず大竹と仕掛ける“鬼嫁キャラ”がまったく成功しそうにない理由にゃんこスター・アンゴラ村長、大先輩・モモコへの発言に見る「自己中」「今どき」な思考回路