2018年7月期ドラマのワースト&ベスト

ワーストまみれの吉岡里帆、綾瀬はるかはトップ独走! 7月期ドラマ視聴率ランク

2018/09/26 18:45

ワースト2位の吉岡里帆、フジドラマでもビリに

 一方、夏ドラマの平均視聴率でワースト3位に入ったのは、奇しくも初回ランクと同じ3作品。初回7.1%でワースト2位に着いたNEWS・加藤シゲアキ主演の『ゼロ 一獲千金ゲーム』(日本テレビ系)は、1話以降も5~8%の1ケタをたどり、平均6.6%(全10話)で終了した。加藤にとってゴールデン・プライム帯の連ドラ初主演作であり、NEWSメンバーの増田貴久、手越祐也、小山慶一郎もゲストで参加するという話題性があったにもかかわらず数字は低迷。増田を除く3人については、未成年女性と飲酒したとされる報道が噴出しただけに、マイナスイメージを抱いた視聴者に避けられてしまったのかもしれない。

 また同作放送前には、主人公・宇海零のライバルとなる標役のオーディション番組『Jr.選抜!標への道』もオンエア。しかし、標役が番組内で決定する直前に公式TwitterがジャニーズJr.内ユニット・東京B少年の佐藤龍我のハッシュタグをつけたツイートを投稿するという“ネタバレ”騒動もあり、本編の『ゼロ』スタート前から疑惑にまみれてしまった。

同じく日テレのドラマは、石原さとみ主演の『高嶺の花』が9.5%(全10話)、波瑠主演『サバイバル・ウェディング』も8.8%(全10話)と低迷。秋ドラマで挽回できるだろうか。

 ワースト2位は吉岡里帆主演の『健康で文化的な最低限度の生活』(フジテレビ系)で、全10話の平均は5.7%。同作は、区役所職員で新人ケースワーカーとして働くことになった義経えみる(吉岡)が、さまざまな生活保護受給者たちに寄り添い、奮闘する成長物語だ。吉岡は今年1月期の連ドラ初主演作『きみが心に棲みついた』(TBS系)も全話1ケタ、平均7.7%(全10話)と不調で終わっており、今回も残念ながら“消費税割れ”の結果に。フジテレビは、山崎賢人主演の『グッド・ドクター』が11.2%(全10話)をマークするまでヒットし、月9ドラマの沢村一樹主演『絶対零度~未然犯罪潜入捜査~』は10.6%(全10話)でそれぞれ4位、5位にランクイン。吉岡主演作のみワースト入りしてしまった。

 そして、最下位となったのは初回ランクと同様、テレビ東京のビジネスドラマ枠「ドラマBiz」第2弾の『ラストチャンス 再生請負人』。仲村トオルが主人公を演じた今作は初回に6.1%を記録後、3~5%と低空飛行を続けた。全8話の平均は4.9%だったものの、同局は小泉孝太郎主演の人気作『警視庁ゼロ係 ~生活安全課なんでも相談室~ THIRD SEASON』が7.2%(全7話)で10位に入り込んでいる。「ドラマBiz」第3弾の『ハラスメントゲーム』は、唐沢寿明が主演を務め、高嶋政宏、滝藤賢一、佐野史郎、広瀬アリスら豪華キャストが勢揃い。同枠はワースト入りが続いている分、10月期の伸び率に期待だ。


 10月から始まる秋ドラマは、テレビ朝日が人気シリーズ『相棒 season17』『科捜研の女 season18』や、米倉涼子主演の『リーガルV~元弁護士・小島遊翔子~』など、強力なラインナップを揃えている。織田裕二と鈴木保奈美が久しぶりに共演する月9ドラマ『SUITS/スーツ』(フジテレビ系)をはじめ、有村架純主演『中学聖日記』(TBS系)、新垣結衣『獣になれない私たち』(日本テレビ系)、戸田恵梨香主演『大恋愛~僕を忘れる君と』(TBS系)と人気女優陣の登板も。阿部寛主演『下町ロケット』(TBS系)の続編も注目度が高く、Sexy Zone・中島健人と遠藤憲一による異色コンビ『ドロ刑 -警視庁捜査三課-』(日本テレビ系)も、見逃せない作品となりそうだ。

【2018年夏ドラマ(午後8~10時台、民放5局)平均視聴率一覧】
1位『義母と娘のブルース』(TBS系・火曜午後10時)全10話/14.2%
2位『刑事7人』(テレビ朝日系・水曜午後9時)全10話/11.8%
3位『遺留捜査』(テレビ朝日系・木曜午後8時)全9話/11.3%
4位『グッド・ドクター』(フジテレビ系・木曜午後10時)全10話/11.2%
5位『絶対零度~未然犯罪潜入捜査~』(フジテレビ系・月曜午後9時)全10話/10.6%
6位『ハゲタカ』(テレビ朝日系・木曜午後9時)全8話/10.3%
7位『この世界の片隅に』(TBS系・日曜午後9時)全9話/9.7%
8位『高嶺の花』(日本テレビ系・水曜午後10時)全10話/9.5%
9位『サバイバル・ウェディング』(日本テレビ系・土曜午後10時)全10話/8.8%
10位『警視庁ゼロ係 ~生活安全課なんでも相談室~ THIRD SEASON』(テレビ東京系・金曜午後8時)全7話/7.2%
11位『チア☆ダン』(TBS系・金曜午後10時)全10話/7.1%
12位『ゼロ 一獲千金ゲーム』(日本テレビ系・日曜午後10時30分)全10話/6.6%
13位『健康で文化的な最低限度の生活』(フジテレビ系・火曜午後9時)全10話/5.7%
14位『ラストチャンス 再生請負人』(テレビ東京系・月曜午後10時)全8話/4.9%

※平均視聴率は単純平均視聴率(全話合計÷放送回数)。小数点第2位以下を四捨五入。

最終更新:2018/09/26 18:45
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日テレドラマが着々と沈んでいってるよ~