サイゾーウーマンカルチャーさくらももこさん母校を訪ねて カルチャー さくらももこさん母校を取材 さくらももこさんが『ちびまる子ちゃん』舞台、入江小学校に送った手紙――母校を取材 2018/09/15 16:00 カルチャー 8月27日に報じられた、漫画家・さくらももこさんの訃報。日本中が衝撃を受け、追悼ムードは広がり続けています。『ちびまる子ちゃん』のアニメが放送された1990年、まるちゃんと同じ小学校に通う小学3年生だった筆者。当時は全校生徒で「おどるポンポコリン」を踊ったり、マスコミが取材に来たり、近所の和菓子屋が「まるちゃん饅頭」を売り出したりと、小学生ながらも「まるちゃん」旋風を感じたものです。そこで今回の訃報を受け、さくらさんの母校で『ちびまる子ちゃん』の舞台でもある清水市立入江小学校(現・静岡市立清水入江小学校)を訪ね、さくらさんと同校の知られざる交流について松林孝範校長にお話を伺ってきました。 中国、台湾、アメリカからもファンが訪れる 現在の入江小学校は全校生徒738人。松林校長は3年前に就任した際、「創立明治6年だけに、歴史ある学校」と感じたそう。校舎も教室も、さくらさんが通っていた当時のままで、「『漫画で見た校舎はきれいなのに汚い』なんて思われるみたい(笑)。さくらさんが通っていた頃から40年もたってるし、1964年の東京オリンピックのときにできた校舎だから」と、がっかりされることもあると松林校長。それでも、『ちびまる子ちゃん』の舞台となった校舎をひと目見ようと「中国や台湾から訪れるファンもいますし、こないだはアメリカから来た方も」。校舎には入れられないものの、教員が入口まで案内することもあるといいます。 「さくらさんが通っていた頃は、1学年6クラスあったけど、今は4クラス。それでも地域では生徒が多いほうですよ」(同)。少子化が盛んに報じられる昨今ですが、筆者が通っていた25年前も4クラス制だったことを考えると、入江地区の子どもたちのパワーは衰えていないよう。取材中にも、黄色い通学帽をかぶった生徒たちが教室から廊下に飛び出してきて、「さようなら!」と元気に挨拶をして駆け抜けていきます。 次のページ 教室はさくらさん在校当時のまま 1234次のページ Amazon ちびまる子ちゃん (1) (りぼんマスコットコミックス (413)) 関連記事 天理教、22万人の信者が集う「おぢばがえり」に潜入! 「祭りじゃない祭り」の目的は夫の実家は「天理教」!? 結婚5年目、奈良県天理市の「後継者合宿」に子連れ潜入してみたらオンナを描く漫画家・鳥飼茜に聞いた、女社会の“本質”と母親という女について少女と少年の“ちょっと大人になった”夏が鮮やかに満ちる、『子供はわかってあげない』女子マンガ代表・雁須磨子『右足と左足のあいだ』が描く、男女の“言葉”のズレの妙味