他局ドラマにまで出演する名物刑事、ゲストは大物スターばかり……『LAW & ORDER：性犯罪特捜班』のトリビア

9）9・11後に消えたツインタワー

　2001年9月11日に発生したアメリカ同時多発テロ事件で、テロリストにハイジャックされた旅客機2機がニューヨークの世界貿易センタービル（WTC）に激突。2つ並んで立っていたビルは炎上し、崩壊した。

　『LAW ＆ ORDER：SVU』は、シーズン1からオープニングの最初と最後に、ニューヨークを象徴する世界貿易センタービルを登場させていた。しかし、遺族や被害者に配慮したいという放送局の「NBC」の意向により、オープニングから世界貿易センタービルが外れされることになった。

　ちなみに、大ヒットしていた「HBO」局のドラマ『ザ・ソプラノズ 哀愁のマフィア』のオープニングでも世界貿易センタービルがちらっと映っていたが、9・11後は編集で消すという配慮をしている。

10）数多くの大物がゲスト出演している

　今年、放送開始から20年目に突入した『LAW ＆ ORDER：SVU』には、これまでに数多くのビッグスターたちがゲスト出演している。

　大御所俳優の故ロビン・ウィリアムズは、お得意のコミカルな演技を封じ、「人の心を操るのに長けたサイコパス」として出演。圧巻の演技力で、記念すべき『LAW ＆ ORDER：SVU』第200話を飾った。

　『フルハウス』ジェシー役でおなじみのジョン・ステイモスは、シーズン12第22話に「コンドームに穴を開けて女性を妊娠・出産させるプレイボーイで、世界中に47人の子どもを持つ男」、同じくダニー役を演じたボブ・サゲットはシーズン8第9話に「妻の浮気相手を陥れるため、浮気相手の妻を殺害した男」として出演。

　『ビバリーヒルズ高校／青春白書』のルーク・ペリーはクレイジーな強姦魔（シーズン10第1話）、『ウォーキング・デッド』のダリル役でおなじみのノーマン・リーダスは「精神医学を信用せず、ファンに悪影響を与える人気ロック・スター役」（シーズン7第22話）、映画『ハングオーバー！』シリーズのブラッドリー・クーパーはあくどい弁護士（シーズン6第20話）を演じた。

　女優陣も豪華なラインナップだ。ジェニファー・ラブ・ヒューイットは、「15年間に同一人物から4回も強姦された被害者役」（シーズン12第3話）、ヘイデン・パネッティーアは「不審な傷を持つ少女役」（シーズン2第11話）、「3Pを撮影した医師を殺す売春少女役」（シーズン6第15話）と2度も登場。ウーピー・ゴールドバーグは「オーバーワークでいっぱいいっぱいな児童福祉局の職員役」（シーズン17第4話）、初代ワンダーウーマンのリンダ・カーターは「母娘で手を組んだ犯罪者役」（シーズン7第2話）として出演。

　女子プロテニス選手のセリーナ・ウィリアムズも、「大学女子バスケで活躍する選手で、殺人事件の容疑者役」（シーズン5第12話）として出演している。

　ほかにも、『ヴァンパイア・ダイアリーズ』のイアン・サマーホルダー（シーズン4第20話）、『SATC』のシンシア・ニクソン（シーズン9第1話）、アレック・ボールドウィン（シーズン15第18話）も出演しており、あの大御所女優ブルック・シールズも「オリビアが養子縁組した子の血縁上の祖母役」としてシーズン19に計5話出演し、大きな話題となった。

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