メルカリ、トラブル急増の舞台ウラを「詐欺被害緊急ホットライン」に聞く!
メルカリに代表されるフリマアプリの利用者が、ここ数年で激増している。メルカリは7月2日に、サービス開始5周年を迎え、国内では7100万ダウンロード、利用者数は月間1000万人を超えたと発表。フリマアプリが、いかに人々にとって身近なツールになったかがわかる一方で、トラブルも増加しているという。
国民生活センターによると、フリマサービスの相談件数は、2012年度は173件だったものの、17年度には3,330件と20倍近くに。具体的には、購入者からの「商品が届かない」「壊れた商品・偽物などが届いた」といった相談、また出品者からの「商品を送ったのに、『届かない』との理由で、代金が支払われない・代金の返金を求められた」といった相談など、商品取り引きによるトラブルが多いとのこと。
確かにネットを見てみると、フリマアプリでトラブルに遭ったという報告は数えきれないほど上がっている。電話やメール、LINEなどで詐欺被害の相談業務を請け負っている「詐欺被害緊急ホットライン」代表・池田成希氏は、「フリマアプリに関する相談は、1日1~2件ほど。全ての方に年齢をお聞きすることはありませんが、20代の方が多い印象です」といい、若者を中心に、日常的にフリマアプリトラブルが起こっていることがうかがい知れる。
特に多いのは、「『送られてきたブランド物が偽物だった』といった相談、また単純に『商品が送られてこない』『美品だと説明されていたのに、実際は汚れていた』といった相談とのこと」。前者は意図的に行われた詐欺の可能性が高く、被害額は5~10万円程度、後者は対人間のトラブルで被害額は数千円程度だそうだ。「比較的安価な被害が多い」というが、中には「『車を購入したら、走行距離が事前の説明とは違っていた』なんて相談も。その場合の被害額は100万円を超えることも少なくありません」。