サイゾーウーマンカルチャー社会アカチャンホンポ、パッケージ変更を考える カルチャー インタビュー アカチャンホンポ「お母さんを応援」パッケージ変更――「クレーマー批判」はなぜ起こる? 2018/07/30 21:30 インタビュー社会 “モノを言う人を叩く人”こそクレーマー 小学生のお子さん2人の母親である治部氏自身は、「全国のお母さんを応援します」というおしりふきのキャッチコピーを、率直にどう思ったのだろうか。 「私の夫はよくおむつ替えをしていて、私より夫の方がやっていたくらいでした。なので、このキャッチコピーには、率直に『お母さんだけじゃないよね』と思います。オムツに限らず、調味料などのパッケージにも『お母さん』と書かれていて、それを見るたびに、我が家では『またお母さんしか書いてないね(笑)』と言っていますね」 そんな治部氏は、今回の一件に関して「モノを言う人を叩く風潮がある」と感じたという。「世の中がちょっとずつ良くなっていくのは、いろんな人が『これではダメだ』と意見を言って来たから。今回、パッケージ変更を求めた人を『クレーマー』と批判する人がいたそうですが、むしろそういった“モノを言う人を叩く人”の方が、クレーマーではないかと思いますね」と見解を述べる。 また、ネット掲示板やコメント欄、Twitterなどで、“本質を見抜いていない意見”“ズレた声”を見かけることが多いと、治部氏は指摘する。先日放送された『首都圏情報 ネタドリ!「“保育園落ちたい”なぜ?」』(NHK)で解説を務めた際、こんなことを実感したという。 「インターネット上では、極端な意見やネガティブな意見が目につくことが多いです。例えば働く親が、育児休業などを取る際、制度を目いっぱい使うと『ワガママ』などと責められたりすることがあります。ただし、こうした意見を持つ人が多数派かというと、それは疑問です。現実には職場で育休復帰をサポートしてもらった経験を持つ人は少なくありません。SNS上のネガティブな意見を過大評価しすぎず、対面で本音を聞くことが大事だと思います」 赤ちゃん本舗のパッケージ変更についても、「そもそもネットで批判している人は、『モノを言う人や、何かを変えようとする人が嫌い』なのではないか」「本当に反対している人は、どれくらいいるのかを測る必要がある」と感じているそう。ネットで可視化される意見は偏りがちだけに、「私も気をつけなければいけないなと思います」と語った。 次のページ 赤ちゃん本舗側には「ありがたい話」? 前のページ1234次のページ Amazon 水99%Super 新生児からのおしりふき 90枚×16個 関連記事 『幸色のワンルーム』放送中止に批判の嵐……弁護士・太田啓子氏が「誘拐肯定」の意味を語る元職員が語る「児童相談所」バッシング――目黒虐待死の事実は重い、それでも知ってもらいたいコト「認知症でなくとも性格は変わる」高齢ドライバーの免許返納問題、家族の説得が難航するワケ「連絡帳の自作」を保護者に指示――“時代錯誤”な小学校と“よき母になりたい”親はなぜすれ違う?女子就活生は「パンツではなくスカート」に異論の渦! 大学が指導する理由は“女性らしさ”?