サイゾーウーマンカルチャー40代独身おじさんが語る「本当の恋」 カルチャー 【連載】紫帆ママが見た「きょうのクソ客」第9回 「本当の恋ってどんなもの?」40代の“ピュアおじさん”が、不倫女性に語った「説教」 2018/07/20 19:00 カルチャーコラム酒クソ客 「本当の恋を知らないなんて……」 こうも経験値に差のある相手に、よくもまあ真正面から貞操を説けるものだとうっかり感心しそうになりましたが、踏んだ場数では敵わないからこそ、もっともらしい固定観念に頼らざるを得ないのかもしれません。女友達はというと、会話が通じない相手に何をどう伝えたらいいのか、という様子で苦笑いしています。その表情を「俺の説教が効いてる!」と勘違いしたのか、恋愛マスターはとっておきのドヤ顔で一言。 「本当の恋愛を知らないなんて、みじめな人生だね(笑)」 発言のあまりの破壊力に、ハイボールを噴き出しそうになるわたしと、笑いをこらえているのか肩が震えている女友達。満足げな彼は動揺するわたしたちなどおかまいなしに、さっさとお会計を済ませ帰ってしまいました。 1週間ほどして、再び恋愛マスターがご来店。前回の決め台詞による衝撃の余波がまだ残っていたわたしは「こないだはすごかったですね」と切り出しました。すると彼はまったくピンと来ていない様子。いやいや、こんなこと言ってたじゃないですか、とやりとりを再現したところ、 「えっ……おれ、酔っ払ってそんなこと言ったんだ。デブでハゲのさえないおっさんのくせにそんなこと言うなんておれ、図々しいね……」 と、まさかの反省。その素直さにすっかり毒気を抜かれてしまったわたしは、以前より彼に優しく接するようになったのでした。意外と自分のこと、客観視できてたんだね……。 (次回・不定期更新) プロフィール 浮川紫帆(うきがわ・しほ) 東京都内の繁華街の一角でバーを経営する30代バツイチ女性。ママ歴は6年。好きなお酒はマカストロングのお湯割り。 (イラスト=ドルショック竹下) 前のページ12 最終更新:2018/07/20 19:00 Amazon サントリー こだわり酒場のレモンサワーの素 500ml 客観的に自分を見られる男ってステキよ! 関連記事 部下イジメでウケ狙い、女性客に密着セクハラ……金曜の飲み屋にはびこる“クソ客”の生態「初めてのバー」でこれは最悪! “脱・居酒屋”のウェイ男3人がやらかした”最悪行為”は?「初めてのバー」で好かれる術、知りすぎてる! 愛嬌たっぷり「クズじいさん」の素性って?「傷ついたオレ」を飲み屋で演出! 二股をかけて悦に入る“時代遅れトレンディ男”の生態「昔は痩せてた」「美女にモテモテ」飲むほどウソをつく“虚言リーマン”の残念な末路とは? 次の記事 「タモリ、不倫」を聞いて思うこと >