「天理教って、いいところ」……? 喜捨精神、奉仕の心、“宗教あるある”に翻弄された私
筒香選手とHITOEちゃんは教会の子どもだし(わたしの夫と同じ立場)、高校教師は一段階上の大きい教会の子ども、ほかの3人も、親世代から信仰心を受け継いできた人たちです。
「姑が参加してほしいと言うので、参加しました。ズブの素人です。踊りもできません」
そう言うわたしの自己紹介に、「え!?」「なんでそんな人が参加を!?」「なにその勇気!?」と、目をむき驚くのでした。常に表情を変えないほっしゃん以外は。
で、この班で、いよいよ天理教のなんたるかを学ぶのか、と思いきや、ただただゲームをするだけ。ああ、この感じも自己啓発セミナー的手法……!
「時計を見ずに30秒を数えて挙手せよ」とか、「配られた、1〜50の数字が書かれた用紙を、順番通りに見つけよ」とかを、班ごとに競ったりします。
そうした時間が終わると、食堂へ移動。ご飯と質素なおかず、味噌汁を配膳してもらい、同じ班の女性と食べたいな……と、まわりを見渡すと、みんなかねてからの知り合いがいるようで、緊張感がほぐれた表情ですでにきゃっきゃと食べています。
やっぱりここでも、仲間外れ、か……。小学生時代の甘苦しい思い出が去来し胸を締め付けていると、トントン、と肩を叩かれました。振り向くと、ほっしゃんがヤカンを片手に、
「お茶のおかわり、いる?」
ほ、ほっしゃあああああああん!!!!(涙)
「あ、大丈夫っす」
コップになみなみ入っているお茶を恨めしげに眺めつつ、断るしかないのでした。
さて、午後からはだだっ広い講堂に集まり、今回の後継者講習会の宣伝VTRを見たり、青年部のリーダー的な男性のスピーチを聞きます。テーマは「心の向きを変えれば、人生はもっとわくわくする」というものだそうで、
「みなさんにも、人生をわくわくさせてほしいので、あります!」
と、リーダーが奈良弁混じりに解説しますが、正直何を話していたのかは1ミリも覚えておりません!
その後、また班でのなんやかんやがあり、夕方4時頃に1日目が終了。子どもたちを保育園へ迎えに行くと、楽しく遊んでいたようで、
「カレー食べてアンパンマン見た!」
と嬉しそうに話していました。