サイゾーウーマンカルチャー 「天理教って、いいところ」…? カルチャー [短期連載]天理教のツマ、「宗教合宿」2泊3日潜入記【第3話】 「天理教って、いいところ」……? 喜捨精神、奉仕の心、“宗教あるある”に翻弄された私 2018/07/11 21:00 カルチャー宗教潜入天理教 (前回はこちら) 神殿での映画『ラストエンペラー』オープニング的な集いが終わると、神殿近辺に立ち並ぶ講義室へ移動します。 これは「自己啓発セミナー特有」の手法…!? あらかじめ、世代別にひとクラス30人ほどに分けられており、わたしも事前に知らされていた該当教室に向かうと、教室の手前と奥に、長椅子が2本。適当に、空いていた奥の椅子に座ると、ふと気づいたらその椅子は全員男性。女性はみな、手前の椅子にずらり。やばい、間違った……。 ところでこれって、”宗教あるある”じゃないですか? 「婦人部」や「青年部」など、やたら男女で分けがち。そんなテンションに慣れていないわたしは、まるで仲間外れのごとく、講義開始を待つことに。 しばらくすると、講師が入室。俳優の和田正人サン似の、40代半ばの爽やかハンサムです。 「まずはみなさん、居住地順に並んでください」 挨拶もそこそこに、和田サンが言います。こ、これは……よく耳にする、自己啓発セミナー特有の……「初対面を強引にコミュニケーションさせる手法」ではないか! 「北海道、ここで〜す!」 「埼玉? あっ、群馬? じゃあ東京はこの辺?」 「関西多すぎやん! 空けてくれへんと俺入れないやんか(笑)」 固まった空気が、徐々にやわらかく、そして和気あいあいと。すごい、自己啓発セミナー的手法。 「はい! じゃあ次は身長順に並んでください」 2回目ともなるとみな慣れたもので、なんの疑問も持たずコミュニケーションを取りながら背の順になります。人間の順応性、半端ないって! と、半ば強制的に空気があったまったところで、机を運び出しグループごとになるよう並べることに。そう、学生時代におなじみの、「班」です。あらかじめ分けられていたこの班で、教室でのグループ講習を受けることになりました。 メンバーは男性4人に女性4人。 男性陣は、横浜DeNAベイスターズ筒香嘉智選手と同じ顔をした男性に、キツネ目の天理高校教師、小指の爪だけが異様に長いメガネをかけたほっしゃんと、アルコ&ピースの酒井健太を世に埋もれさせた男性。 女性陣はわたしと、SPEEDのHITOEちゃんを100倍可愛くした独身OL、色白はかなげ女性に、クラスに中学時代にひとりはいた『花とゆめ』(白泉社)の発売日になると「えっこんなにしゃべる子だったの? しかもめちゃ早口」と仰天するような女性。 みんな当然というか、ゴリゴリの信者です。 次のページ 「天理二世」VS「ズブの素人」 123次のページ Amazon [図解]池上彰の 世界の宗教が面白いほどわかる本 (中経の文庫) 関連記事 夫の実家は「天理教」!? 結婚5年目、奈良県天理市の「後継者合宿」に子連れ潜入してみたらアイドルや宗教は家族の代わりになるか? 無縁の共同体の可能性――佐々木俊尚×白河桃子対談創価学会員の元タレントが語る、清水富美加「幸福の科学出家騒動」に見る“宗教と芸能界”清水富美加「バカ弟子」、星野源「ありゃりゃりゃ」……幸福の科学“守護霊”の語る言葉創価学会員の元タレントが語る、清水富美加「幸福の科学出家騒動」に見る“宗教と芸能界”