サイゾーウーマンカルチャーインタビュー「ジュリー氏の問題点」を斬る!! カルチャー インタビュー【前編】 ジャニーズは不祥事&退所続き……企業コンサルタントが「ジュリー氏の問題点」を斬る!! 2018/07/15 16:00 ジャニーズインタビュー ジャニー喜多川は、いわばカリスマトップ ――これまでジャニーズは、ジャニー氏のイメージが強かっただけに、それを引き継ぐジュリー氏は大変かもしれないとは思います。 大関 ジャニー氏は、いわばカリスマトップ。カリスマトップの代替わりはリスクが高いものだと思います。ファーストリテイリングの柳井正氏やソフトバンクの孫正義氏などもそうなんですが、カリスマになりすぎればなりすぎるほど、誰にバトンタッチするか、どのタイミングでするかなどが、難しい問題になってきます。 ただ、ジャニー氏のようなカリスマトップ自体が悪いわけではなく、組織の人間がトップに信頼感を持ち、崇めていることが前提となり、コミュニケーションが円滑に進んで、組織の統制が取れるということがあります。しかし、次の代に移ったときに、同じコミュニケーションの取り方が有効かというとそうではないんです。 ――ジャニー氏に対してタレントが信頼を寄せているのは、ファンの目にも明らかだったと思います。実際にタレントがジャニー氏に関する話をテレビなどで披露する機会は多いです。 大関 組織にとってコミュニケーションは重要なんです。先のサッカーワールドカップの日本代表を例に出すとわかりやすいと思います。大会2カ月前になって、バヒド・ハリルホジッチ監督が更迭されましたが、選手とのコミュニケーションがうまく取れなかったことが原因だったそうです。連戦連勝していれば、選手も「この人についていけば間違いない」と思うでしょうが、実際には連戦連敗だっただけに、恐らく選手の間に「この人の言うことを聞いていていいのか?」といった気持ちが芽生えたのではないでしょうか。そこで、「我々の意見も入れてください」と訴えても、つっぱねられてしまっては、組織として崩壊に向かうのは当然。「俺はもう辞める」なんて人が出てきたら、その組織はもう崩壊寸前です。 これをジャニーズに置き換えて考えてみましょう。ここ数十年、ずっと連戦戦勝を続けていたジャニーズにとって、“SMAP解散騒動”は、ある意味初めての大きな負けだったのでは。そんな敗北の雰囲気が漂う中、トップは、タレントとのコミュニケーションの取り方、心のつなぎ止め方、さらに大きく言うと組織の運営に関して、もっともっと気を使うべきなのです。それをカリスマトップの二代目を引き継いだジュリー氏が、もし「今まで通りやればいいや」と考えているならば、タレントから「だからSMAPは解散してしまったんだ」と見られてしまい、結果的に組織に対する気持ちが離れることも致し方ないのではないでしょうか。 ――タレントの不祥事や人材流出が今後も続くのではないかと不安がっているファンは多いのですが……。 大関 SMAP解散騒動後、ジャニーズ事務所は連戦連敗状態と言えるかもしれませんね。日本代表は、監督が西野朗氏に替わった後、監督と選手間のコミュニケーションが円滑になり、それでチームがまとまって、予選突破を果たすことができたとされていますが、つまり“コミュニケーションの流れを変える”組織運営が重要なのです。ジャニーズ事務所においても、それができなければ、まだまだトラブルが続くと思います。 (後編につづく) 取材協力:大関暁夫(おおぜき・あけお) All About「組織マネジメント」ガイド。東北大学卒。横浜銀行入行後、支店長として数多くの企業の組織活動のアドバイザリーを務めるとともに、本部勤務時代には経営企画部門、マーケティング部門を歴任し自社の組織運営にも腕をふるった。独立後は、企業コンサルタントの傍ら上場企業役員として企業運営に携わる。 前のページ123 最終更新:2018/07/17 11:10 Amazon 夏疾風(通常盤) ジュリーさん、全ジャニオタの視線が集まっていますよ!! 関連記事 メリー氏は「キレる老人」? 80〜90代高齢経営者が陥る「感情の暴走・自己顕示」の病飯島三智の「3人セット売り」戦略の意図は? ビジネス評論家が「新しい地図」ブランド化を分析中居正広、ジャニーズ事務所残留決定! “独立ネタ”が盛り上がらないいくつかの理由イノッチ、山下、香取……女性週刊誌であらわになった「ジャニーズVSアンチ媒体」の情報戦なぜか警察が「その後」を発表しない、ジャニー喜多川社長事件の不思議 次の記事 「ヤクザのナンパ」に中止命令!? >