カルチャー
インタビュー【前編】

ジャニーズは不祥事&退所続き……企業コンサルタントが「ジュリー氏の問題点」を斬る!!

2018/07/15 16:00

――今年立て続けに起こっている不祥事や人材流出は、タレント個人の問題に感じるのですが、トップに問題があるといえるのでしょうか?

大関 はい。組織はトップの意思を反映して、風土が作られていきますから、当然、そのときに実権を握っているトップの求心力が弱ってくると、タレントの気持ちが離れ、問題を起こすようにもなると考えられます。例えばベンチャー企業でも同様で、社員が経営者の心意気や事業にかける思いに共感を覚えれば、単に「給料が安い」「仕事に恵まれていない」だけでは辞めていかない、「一緒に頑張って、いずれみんなでハッピーになればいいじゃないか」と思うものです。社員にそう思わせるのが、トップにとっては重要な部分だけに、やはり、SMAP解散騒動がベースにあって、ジャニーズのトップの求心力が弱まっていると感じますね。

――現在、ジャニーズ事務所の実権は、ジャニー喜多川社長とメリー喜多川福社長から、藤島ジュリー景子副社長に移ったとされています。

大関 代替わりって、ものすごく重要なポイントなんです。ただ、民間企業でも国営企業でも、世襲制をベースにしている組織は、大企業であればあるほどシステムが出来上がっているので、誰が継いでも大きな影響は出ないといわれています。北朝鮮を例に挙げるとわかりやすいかもしれません。北朝鮮は、現在、世襲で三代目という流れですが、社会主義国家としてのベースがしっかり出来上がっているため、世襲によって急激な変化が起こることはない。もちろん、継いだ人間の能力によって、徐々に変化がもたらされることはありますが、実権が移った段階ですぐに……というのは、そもそも組織としての統制がとれていないということになるでしょう。

 しかし、芸能事務所のような小さな組織では十分起こりうることなので、断言はできませんが、ジュリー氏に経営者としての器に問題があるといえるのかもしれませんね。ジャニー氏とメリー氏が厳しく統制を取っていたとしても、SMAP解散、そしてジュリー氏の経営方針や彼女自身のリーダーシップに、タレントがなんとなく嫌な印象を覚え、気持ちが緩んだということもあるのではないでしょうか。

――その気持ちの緩みが、山口や小山のような不祥事につながったのかもしれません。

大関 ああいった不祥事が立て続けに起こるのは、組織の緩みが出ている証拠です。下の者は、上の者の行動を見て、「上がダラけているんだから、俺もダラけていい」などと、自分の行動を決めるところがありますから。逆に上が厳しすぎて、下の者の気持ちが離れていくケースも考えられますが。もちろん、これは組織の中に入って検証しなければわからないことですが、「組織統制」という観点から考えると、やはりトップに何か問題や原因があると疑うべきだと考えます。

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