カルチャー
インタビュー【前編】

ジャニーズは不祥事&退所続き……企業コンサルタントが「ジュリー氏の問題点」を斬る!!

2018/07/15 16:00
ジャニーズ公式サイトより

 「ジャニーズ終わった」――そんなため息混じりの嘆きが、至るところから聞こえてくる。今年、ジャニーズ事務所は大揺れに揺れている。TOKIO・山口達也が、未成年への強制わいせつ事件で書類送検(不起訴)され退所、関ジャニ∞・渋谷すばるがグループ脱退と退所を発表、NEWS・小山慶一郎と加藤シゲアキが未成年との飲酒同席騒動でそれぞれ活動自粛と厳重注意処分を受け、Hey!Say!JUMP・岡本圭人は2年間の留学とそれに伴う活動休止を公表と、タレントの不祥事や人材流出が立て続けに起こったのだ。

 こうした現状を受け、世間には“ジャニーズ終焉”の空気が漂いだした。熱心なファンたちも、「ジャニーズ、大丈夫なのかな?」「応援しているのが不安」と口々に訴え、中には、SMAP解散騒動を機に、ジャニー喜多川社長とメリー喜多川副社長から、事務所の実権を引き継いだとされる藤島ジュリー景子副社長の手腕に、疑問を投げかける声もある。果たして、ジャニーズ事務所は本当に、終わりの始まりを迎えているのか。企業コンサルタント・大関暁夫氏に話を聞いた。

――今年に入ってからトラブルが頻発したことにより、世間では「ジャニーズ終わった」という声が高まっているのですが、大関さんの目にはどのように映るでしょうか?

大関暁夫氏(以下、大関) 今年起こった一連の騒動を見ていると、組織の求心力が落ちていると感じますね。やはり、2016年に起こったSMAP解散騒動、また有能といわれていたSMAPのチーフマネジャーが退職したことに、端を発しているのではないでしょうか。我々には見えない部分ですが、これまでは、経営者とマネジャーの信頼関係があり、だからこそタレントがしっかり働けていたものの、SMAP解散騒動以降は、それがややおかしくなっているのではないか、と。確固たる証拠はないですが、そういった雰囲気は伝わってきます。

――SMAP解散は、ジャニーズファンの間でもかなり尾を引いている騒動です。

大関 一般企業に置き換えて考えてみましょう。経営者が、その会社の主軸となる、スピリットを示すような“主力商品(=SMAP)”を粗雑に扱い、商品価値を下げる問題に発展させ、最終的に失ってしまったわけです。組織とは生き物なので、その影響は中にも外にも伝わります。SMAP解散は、経営責任を問われるべき騒動だったと思います。

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