サイゾーウーマン神林広恵「女性週刊誌ぶった斬り」NEWSをかばい、被害者叩く「女性セブン」 男性アイドル “噂の女”神林広恵の女性週刊誌ぶった斬り!【第416回】 NEWS・小山と加藤をフォロー!? “被害者女性バッシング”する「女性セブン」 2018/06/12 21:00 ジャニーズ女性週刊誌ぶった斬り! 「女性セブン」6月21日号(小学館) 下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の“欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る! 米朝首脳会談がいよいよ始まった。朝鮮半島の非核化をぜひ実現してほしいが、これまで蚊帳の外でバカのひとつ覚えのように「圧力」を叫んできた安倍政権が、今回の会談の成果次第でどう出るのか。注視したい。 第416回(6/7〜6/12発売号より) 1位「NEWS小山慶一郎 加藤シゲアキ 未成年飲酒騒動 あの夜の会話をネットで流出させた『女子の正体』」(「女性セブン」6月21日号) 2位「小出恵介 事務所退社のウラに“あの人”の影」 「高畑裕太“ついに舞台出演が決定!”芸能界復帰の青写真と『母と相談するのはもうイヤ!』明かした“自立心”」(「週刊女性」6月24日号) 3位「倉本聰 北の国から“因縁30年”を怒告発『人間性も仕事も全然… 俺はビートたけしを認めない!』」(「女性自身」6月24日号) いやはや、「女性セブン」の御用ぶりは本欄で何度も指摘してきたが、今回はかなりひどい。 NEWSの小山慶一郎と加藤シゲアキが、未成年の女性に飲酒を強要した一件。これを報じた「週刊文春」(文藝春秋)では、2人と同席していた未成年女性を突き止め直撃し、ジャニーズ事務所も流出した音声が本人たちのものだと認めた。そのため飲み会を主催した小山には活動自粛、そして加藤にも厳重注意という処分が下されたが、問題は「文春」と同日発売の「セブン」だった。同じく未成年女性との飲酒について報じているものの、その内容は、飲酒を強要された“被害者”であるはずの女性へのバッシングだったからだ。 そもそもタイトルの「女子の正体」からも明らかだが、記事の切り口は女性を誹謗中傷することで、小山と加藤をかばおうとしようとしている。もちろん内容もひどい。 例えば、飲酒を強要された未成年女性が六本木のガールズバーで「接客のアルバイト」をしていることを記した上で、その店が「芸能人と“お近づき”になることを目的としている子もいるという」と紹介、さらに女性がSNSで芸能人と知り合いだと自慢していただとか、そもそも女性自身が20歳だと嘘をついたなどと書き立てた。 その上で、こうした録音データがネットで公開されることに対して、プライバシーの侵害や名誉毀損で損害賠償の請求は可能だという弁護士のコメントまで載せている。 「セブン」はここ最近、セクハラやパワハラ記事で良記事を掲載していただけに、あぜんとするが、それも「セブン」とジャニーズの関係を考えると当然かもしれない。というのも「セブン」記事は「文春」が小山、加藤のスキャンダルを掲載することを知ったジャニーズが、それに合わせて仕掛けたものだと言われているから。 それにしても、その内容はまるで桶川ストーカー事件の被害者女性バッシングをも思い出させるほど。さらに悪質なのは、この問題を取り上げたワイドショーの一部は、この一件を「セブン」のスクープのように扱うだけでなく、その論調に乗るように小山と加藤の擁護をしていたのだ。 この国の女性の人権は、その都度のメディア、権力の都合に合わせて翻弄されるものらしい。“女性”週刊誌と銘打っているくせに!! 次のページ 所属事務所を退社した小出恵介と高畑裕太の復帰 12次のページ Amazon 桶川ストーカー殺人事件―遺言 (新潮文庫) 関連記事 勝間和代、確固たる地位も経済的基盤もある有名評論家が“カミングアウト”した意味中居正広の独立はない!? 「新しい地図」との差を生んだ残酷な1年小室哲哉、西城秀樹、坂口憲二……超高齢社会を象徴する“病気ネタ”満載の「女性自身」嵐がギャラ値引きでピンチヒッター!? 女性週刊誌が取り上げるTOKIO「山口達也問題」の影響ジャニーズ事務所を契約解除となったTOKIO山口達也の“甘さ”を指摘する「週刊女性」