サイゾーウーマンコラム元極妻・芳子姐さんのつぶやき元極妻が考える日大アメフト部事件 コラム 「元極妻」芳子姐さんのつぶやき27 元極妻が考える日大アメフト部事件——「鉄砲玉」に「破門」なんてヤクザ映画の見すぎ 2018/06/03 16:00 暴排条例元極妻・芳子姐さんのつぶやきヤクザ タックルした青年は「鉄砲玉」? ちょっと笑ったのは、ネット上で反則タックルした日大アメフト部選手のMさんが「鉄砲玉」、タックルを指示した監督が「組長」、コーチが「見届け役」になぞらえられていたことです。除名が「破門」というわけですが、それはヤクザ映画の見すぎ(笑)。 私はむしろMさんの中に、戦争中に亡くなった少年兵の姿を思いました。一部の権力者たちの勝手で戦死しなくてはならなかった人たちは、どれだけいたことでしょう。なんの補償もなく「死んでこい」と。ヤクザよりひどいです。 これに対して、ヤクザの鉄砲玉には報酬があります。今はダメですが、かつての鉄砲玉は敵をトれ(殺せ)ば、出所後はそれなりのポジションに就けて、マイホームも買えた時代がありました。家族や愛する人のために自ら志願したんです。 映画のお話になっちゃいますが、『仁義なき戦い 頂上作戦』では、小倉一郎さん演じる野崎弘が幼い弟妹にテレビを買ってあげるために初めて人を殺します。野崎は組員ではなく、「被爆したお母さんたちと原爆スラムに住んでいるチンピラ」という設定でした。 では、日大のMさんはどうでしょうか? 仮にタックルが問題にならなかったとしても、テレビはもちろん、お小遣いすらもらえなかったでしょう。もらうべきものではないですしね。 こういうことは、成功しても失敗しても、悲しい結果にしかなりません。来年の今ごろは、タックル事件をほとんどの人が忘れているでしょうが、ネットには永久に残ります。まだお若いMさんは、お気の毒としかいいようがないです。私はお会いする機会はないと思いますが、周囲の方は温かく見守ってあげてくださいね。 前のページ12 最終更新:2018/06/03 16:00 Amazon 仁義なき戦い Blu-ray COLLECTION 反省してやり直せる社会であってほしい 関連記事 元極妻が語る、神戸山口組「山健組」の代替わりと20年間「刑事被告人」だった親分の死松山刑務所の脱走犯は逮捕されて「ほっとした」!? 元極妻が語る、受刑者が逃亡する心理ハッテン場で強盗殺人後に自殺……元極妻が語る、元ヤクザ「夜回り組長」の哀しき末路実は「純愛」に憧れるヤクザたち――元極妻が明かす、“カタギのネーチャン”への恋心ヤクザと警察官の禁断の恋! 元極妻が明かす「とにかく女性を口説きたい」男の心理 次の記事 エステでサウナ地獄、金をどぶに捨てた >