カルチャー
インタビュー

【新潟・女児殺害事件】小林遼容疑者は「優しくていい子」――医師に聞く“小児性愛者の素顔”

2018/05/19 17:00

 福井氏は、自身の感覚として、「性犯罪者の9割がやめたいと思っている」という。それは小児性犯罪者にも当てはまるというが、一方で小児性犯罪者は「再犯率が高い」面があるのも事実だ。

「“わいせつ行為をされても、あまり抵抗しない”という点が、小児性犯罪者の再犯率を高めているのです。大人は抵抗しますから、性犯罪者側も『事件化して逮捕されるかもしれない』と察知し自らやめることがありますし、実際に起訴されて裁判を受け、『何とかしなければ』と思うケースもあります。小林容疑者は、先月、県青少年健全育成条例違反容疑で書類送検されていますよね。相手に抵抗されなかった、しかも書類送検で済んだという点で『意外となんともないんだ』と思い、犯行がエスカレートした可能性も考えられるのではないでしょうか」

 近隣の人は、小林容疑者が1カ月前に書類送検されていた事実を知らなかったという。世間では、「なぜ小児性犯罪者を野放しに?」と警察を批判する声も多い。

「警察も法にのっとって釈放したのだと思いますが、現状では、一度そういったことを起こした人物に対して“危険なのかどうなのか”を評価するシステムがないんです。警察と、性犯罪者に関する知識のある専門家が連携し、そういったリスク評価をする体制を作るべきだと感じています」

 もう二度と、痛ましい事件が起こらないためにも、こうしたシステムが早急に実施されることを強く祈りたい。

性障害専門医療センター SOMEC公式サイト

最終更新:2018/05/19 17:00
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