あえて黒髪キープで男を落とす!? 「non・no」に見るイマドキ女子大生のしたたかな恋愛術
今月の「non・no」(集英社)の表紙は、レギュラーモデルの乃木坂46・西野七瀬と欅坂46・渡邉理佐のツーショット。昨年、渡邉がノンノモデルに加入してからは、雑誌内で「坂道姉妹」と称され、2人が登場する着回し企画がたびたびに特集されています。同じ坂道グループのアイドル、そして同じ雑誌のモデルを務めるというだけあって、もともと雰囲気が似通っているのかもしれませんが、それにしたって、この2人は髪形も顔のパーツの配置も笑った時の口角の上がり方もソックリです! 2人のことをよく知らない人が見ると、本当に姉妹、いや双子なのかと思ってしまうのでは? 同じ雑誌内でキャラ被りってアリなんですかね? それでは早速、中身を見ていきましょう~!
<トピックス>
◎5月の大学生シーン別★正解コスパコーデ!
◎アイドルって、握手会でどんなハンドクリーム使ってるの?
◎「大学ではじめて彼ができた人」がしていたこと
なぜ女子大生は似たようなファッションをするのか?
まずチェックしていくのは「5月の大学生シーン別★正解コスパコーデ!」です。「BBQ」「ボウリング」「海へドライブ」「サークル合宿」「韓国に女子旅」など、イベント別のコーディネートが紹介され、先月号同様、先輩男女総勢50名が「OK⇔NGをジャッジ」をしてくれます。やはりファッションルールに厳しいノンノ大学。髪型ひとつとっても「(BBQで)ダウンヘアだと風で乱れるし食べる時ジャマ!」とTPOを意識するのはマスト、さらに皆が集まるイベントでは「キュッと一つに結ぶだけだと手抜きに見える」ため、SNS映えも気にしなければいけません。しかしその半面「みんなを待たせて凝りすぎヘアはマナー的にもナシ」「(合宿で)巻き髪って落ち着かない……」とのことです。目指すのは“全方位モテ”ならぬ“全方位気遣い”なのでしょうか。
さらに気になったのは、女友達同士での「リンクコーデ」です。「韓国に女子旅」のシーンでは、「動きやすさ重視の地味子ちゃん。一緒に楽しめない」「薄すぎメイクはあとで写真を見て後悔するよ」といったポイントを押さえておかなくてはならないようで、SNS映えは大前提なのでしょう。そして「フォトジェ狙いのオシャレを満喫しよう♪」ということで、「ドレスコードはチェックで統一」し、韓国風の「グラデリップ」でメイクを合わせることが推奨されています。誌面に掲載された、ポージングをばっちりキメた3ショットは、まるで三つ子のよう。
これまで、イマドキの女子大生たちは“安心だから”という理由で、似たようなファッションをしているのかな? と思っていました。しかし、むしろ積極的にファッションやメイクを似せ、それをSNS上にアップして楽しんでいる様子を見ると、“みんな同じ=可愛い”という価値観を持っているのではないか、とも感じました。異様に厳しいファッションチェックも、仲良しグループ内での統一感を維持しようと思えばこそ、という気もします。
特にリンクコーデは、そのクオリティいかんによっては、一昔前のように「量産型女子大生」と揶揄されてしまう可能性もあります。量産型ではないけれど統一感があって可愛いを目指すのには、並々ならぬ努力がいりそうです。