サイゾーウーマンカルチャー女性誌レビュー「non・no」リアルから遠ざかる恋愛観 カルチャー [女性誌速攻レビュー]「non・no」3月号 「non・no」が考える“男子の妄想”は少女漫画すぎ!? リアルから遠ざかる女子大生の恋愛観 2018/02/18 17:00 non・no女性誌レビュー 「non・no」2018年3月号(集英社) 今月の「non・no」(集英社)の表紙は、専属モデルの本田翼と、「MEN’S NON‐NO」(同)出身の坂口健太郎。現在公開中の映画『今夜、ロマンス劇場で』の共演に合わせて「ノンノ史上初の男女ペア表紙」ということで、たっぷり巻頭インタビューも組まれています。1歳違いで、蟹座のO型、東京生まれという共通点を持ち、お互いを「グッチ」「翼ちゃん」と呼び合う仲の2人。ぴったり寄り添うラブラブな雰囲気のカットも満載でしたが、「お兄ちゃんと妹みたい」というキャッチでまとめられています。編集部の「女を敵に回さないように!」という配慮が隅々まで行き届いているインタビューでした。それでは早速中身を見ていきましょう~! <トピックス> ・着るだけで女子力3割増しの「美化されトップス」 ・くいしんぼう優愛の寒~い2月こそスタイルUP命(ハート)着回し15days ・チョコ好き女子のための(ハート)チョコレートBOOK ■「女子力」はファンタジーとして楽しむ! 最初にチェックするのは「着るだけで女子力3割増しの『美化されトップス』」です。まず思ったのは、「女子力」ってまだ使われている言葉なの? ということ。特にイマドキの女子大生たちの間で頻出しているような言葉なのでしょうか。ちょっと古いような気もするのですが……。 紹介されているアイテムは「男子が勝手に『こんな女の子なんだろうな(ハート)』」と妄想しちゃいそうな、女子度の高いトップス」というものの、春らしいキレイ色の「ブライトカラー」や可愛らしさや清楚さを意識した「花柄」に「レース」、華奢に見える「袖リボン」「袖フレア」、背中をチラ見せして色っぽさを出す「バックコンシャス」など、特に目新しいものはありません。 しかし、この特集、見どころはほかにあるんです! そう、各アイテムに添えられた妄想ポエム! 「テラス席でオムライス食べているクラスメイト。普段おとなしいのに、でっかいスプーンで頬張る姿がギャップありすぎて見てたら目が合った。卵みたいな黄色のニットのせいなのか、柔らかい空気が忘れられない」「普段は髪を下ろしている同僚が無造作に髪を結んだら、さりげなく背中が見えていることに気づいてドキッとした」「『バレンタインの練習してたら作りすぎちゃったから』って手渡しでクッキーをもらった。萌え袖になった手元が可愛すぎて義理とか本命とかどうでもよくなった」……。 設定が少女漫画すぎてツッコミどころしかないのですが、萌え袖って! 死語では!? 「男子が勝手に妄想してくれそう」という触れ込みですが、これは“リアルな男子”の妄想ではなく、“恋に恋する少女漫画脳の女子が想像する男子”がするであろう妄想、ってところでしょうか。「女子力」という言葉は、この世に生まれて10年以上たっているそうですが、もはやファンタジーの域に入ったのかもしれませんね。 次のページ 「着やせ」から最も遠いところにいる新川優愛 12次のページ Amazon non・no(ノンノ) 2018年 03 月号 [雑誌] 関連記事 夫選びを妥協しても「26~27歳で結婚」すべし? 「non・no」結婚特集がモヤモヤする理由「non・no」セックス企画はエロくない!? 女子大生の悩みに寄り添う“真っ当さ”「恋愛あるある企画」が好評? 「non・no」女子の“カテゴライズされたい”願望の正体「私たちはモテて当然」の恋愛強者ぶりを発揮する、「non・no」女子大生に募るモヤモヤ女子校出身者をディスりまくる、「non・no」恋愛あるある企画の意図とは?