「バツ2」になった歌姫・宇多田ヒカルの“繰り返し”人生
――毒舌コラムニスト・今井舞が、話題のアノ人物やアノニュースをズバッとヒトコトで斬り捨てる!
◎歌姫の宿命
素の私を見てくれて、有名人であることのいろんな煩わしさから解放してくれる。取り巻きとは違う価値観の外国人との結婚。望んだはずの静かな暮らしが、しばらくたつと、少しずつ物足りなくなってきて。懐かしいあの喧騒の日々。潮の満ち引きのように、人生この繰り返し。それが歌姫というものだから。
てなわけで、離婚を経て、現在ダウナーからアッパーの転換期に入った宇多田ヒカル。プロデュースする若い男性アーティストに肩入れし、夢中との報道だが。35歳で早くも大御所の佇まい。
件の男性アーティストの名字がまた、「ヒモ感」を促進させる効果がデカいような気が。小袋……。彼は果たしてミュージシャンとして成功できるのか否か。カタカナにしちゃダメか。
◎実力より人気優先?
サッカーワールドカップ日本代表監督、電撃交代。前任のハリルホジッチが、やれ選手と不仲だの方針の不一致だったのと言われているが。CMによく出ている人気選手をちっとも代表戦に登用しないもんで、一流企業から代理店に苦情が入り、スポンサーの鶴の一声でこうなったとの話もあるらしい。
「どーせ予選突破は無理だろうし」という予測のもと、「だったらここからは、スポンサーを優先じゃい!」というスイッチが入ったということなのか。W杯直前、土壇場の監督交代の理由として、妙に説得力があるというか。……つくづく、電通に不可能はない。
◎ベストコーディネート
氷川きよし、『うたコン』(NHK)で口紅解禁。これまで、うるぷるがすぎるけれども「ギリギリ色付きグロス」の喫水線をキープしていたきよしがとうとう……。ブルーのスーツに青みがかったフューシャピンクの唇で「見上げてごらん夜の星を」熱唱。いやー、思わず見上げちゃったね。一転、黄色のスーツにお色直しの際は、唇もツヤを抑えたベージュピンクに染め直して「ああ上野駅」を歌い上げる。歌が入ってこないったら。
服の色ごとに変える口元の色選びが、もはや完璧。きよしのルージュの伝言、しっかり受け止めさせていただきました。参考になるわぁ。
今井舞(いまい・まい)
週刊誌などを中心に活躍するライター。皮肉たっぷりの芸能人・テレビ批評が人気を集めている。著書に『女性タレント・ミシュラン』(情報センター出版局)、近著に『気になる「あそこ」見聞録』(新潮社)がある。