サイゾーウーマンコラムルポ「別れた夫にわが子を会わせる?」妊娠中にエリート夫の浮気現場に遭遇! コラム 【連載】別れた夫にわが子を会わせる? 妊娠中にエリート夫の浮気現場に遭遇! 警察の前で「DV妻」呼ばわりされ…… 2018/03/26 21:00 浮気DV別れた夫にわが子を会わせる? 「白人の自分は、黄色人種の妻より偉い」って思い込んでた ――そのときは、彼のことを信じてたんですか? 信じていました。彼が嘘をついてるなんて、当時は知る由もなかった。仕事柄、さまざまなタイプの患者と付き合いますので、人と接することには慣れています。だけど彼は両親が外国人で、「自分のアイデンティティはどこだ」という悩みを抱えていました。私はそれまで彼のような人とあまり接したことがなくて、日々一緒に暮らす中でも、彼の人間性を見抜けなかったんです。 ――「嘘をついてる」とすると、DVというのは彼の被害妄想なんでしょうか? 自分自身の思い込みを本当のことだと、記憶をすり替えてしまうんでしょう。彼自身、私にすごく攻撃を受けたという感覚は本当でしょうから。 ――どういうことですか? 例えば、トイレットペーパーが芯だけになって、そのままになってたときのこと。「切れたら自分で交換して」と言ったら顔色が変わったということがありました。あのとき、彼は、私のお願いに傷ついてしまったみたい。 ――なぜそれで傷つくのか、理解できないです。 彼はエリート家系の育ちで、いわゆるお坊ちゃん。お手伝いさんがこまごまとした世話は完璧にやってくれるけど、しつけはしない。だから、世の中の常識がわからないまま大人になったんです。 ――大学に入ってからは、ずっと1人暮らしだったんですよね。 いえ。彼のそばには、常に女がいたんです。大学生や大学院生のときだって、1人暮らししているとはいっても、付き合ってる女性にすべての家事をやってもらってたし、その後もずっとそうです。彼は典型的なハンサム男ですから、女が途切れなかった。誰かにやってもらってたから、生活をするための常識が身につかなかった。だからこそ、私に注意されただけで傷ついたんです。 ――わからないんだったら、聞けばいいだけなのに。 アメリカの教育を受けて、リベラルを自負してるんです。だから上っ面では進歩的。だけど根の部分では「白人の自分は、黄色人種の妻より偉い」って思い込んでて、自然と私を見下してた。刃向かいはしないけど、いちいち偉そうでした。例えば、ケンカしたときに「俺は台所の床も拭いたし、トイレットペーパーも替えたぞ。なのに何が不満なんだ」って、わざわざ勝ち誇るように言うんです。「自分の家なんだから、やって当然でしょ」って言い返したら、「うーん」とか言って頭を抱えてました。プライドは高いけど、打たれ弱い人なんです。 次のページ 女たちは、みんな俺のお金をあてにする 前のページ1234次のページ Amazon わが子に会えない 離婚後に漂流する父親たち 関連記事 「父親は早く死んだらいい」ゴミ屋敷で3年間の家庭内別居の末、離婚した女性の壮絶体験「義母がくれたのは、3万1000円のガスレンジだけ」訛りの強い東北で、四面楚歌の結婚生活「子どもを元夫に会わせるのは、自分のため」慰謝料も養育費もなく離婚した妻の思い「妊婦なのにOL時代の服を着ていた」三男を抱えながら、節約して夫の借金700万円を返済「元夫が今後再婚しても、親子関係は継続してほしい」障害のある子を守りたい元妻の願い