サイゾーウーマンコラム増加する“長期不倫”の背景 コラム 長期不倫ルポ「私たちってヘンですか?」 「気づいたら12年たっていた」増加する“長期不倫”の背景と事情【長期不倫ルポ】 2018/02/21 21:00 長期不倫ルポ 20年近く、不倫と呼ばれる男女の恋愛を取材してきたが、このところ「長期不倫」が目立つようになっている。 不倫の場合、季節が一巡りしたところ、つまり1年たつと「関係を見つめ直す」人が多い。二度目の四季を迎え、思い出を積み重ねていいのか、という思いに駆られるのだろう。「一緒に桜を見たなあ」という記憶が、「去年はあそこで、今年はここで一緒に見たなあ」と思い出に塗り変わるのだから、二度目の四季は重要だ。それが三度四度と積み重なるうち、どちらかの配偶者に露見したり、家庭の事情に変化があったり、あるいは相手に興味を失ったりと、いろいろあって別れに至ることもある。 以前だったら、5年付き合っていたら「不倫としては長期」に入った。ところが最近は、5年はまったく珍しくない。二桁の「10年以上」不倫関係にあるという話がかなり耳に入ってくる。 そこまで続いてしまうには、いくつかのポイントがあるように思う。1つには、携帯からスマホに変わり、2人が連絡を取りやすくなったこと。トークアプリやカップルアプリなどを使うことで、連絡の取りやすさだけではなく、「思い出」を積み重ねやすくなったのだ。 さらに、女性たちが「恋愛と結婚は別」と公言するようになったこと。独身であれ既婚であれ、相手との結婚を望まない女性が増えた。そのため、不倫関係においてもトラブルが生じにくい。「耐えてじっと待った揚げ句、結婚できないからと死ぬの生きるのと大騒ぎする」というような話は久しく聞かない。 そもそも若い女性たちは「不倫はコスパが悪すぎる」と言う。だからこそ、既婚男性と付き合う独身女性の中には、同世代のボーイフレンドとも並行して付き合っているケースが少なくない。そうしなければ、「対等な関係」にならないからだそうだ。 次のページ 「気づいたら12年がたっていた」ダブル不倫カップル 12次のページ Amazon アラフォーの傷跡 女40歳の迷い道 (鹿砦社新書) 関連記事 「22歳から15年間愛人だった」不倫を続けた女が、別れを決意した瞬間妻の背後にも尾行の影――互いに浮気調査を繰り返していた夫婦夫の不倫相手から謝罪はなし 和解まで2年を費やした慰謝料請求裁判が決着「旦那さんと別れません」と主張する夫の愛人への複雑な感情夫の不倫相手と三者面談 30代後半の愛人が放った驚きの言葉