サイゾーウーマンカルチャーインタビューレスハラに悩む私が”救われた”言葉とは カルチャー 『今日も拒まれてます』インタビュー・後編 『今日も拒まれてます』インタビュー後編――夫にセックスを拒まれて土下座した“私”が、救われた言葉とは 2018/02/18 19:00 マンガインタビューハラスメント 負のスパイラルの中で、救われた言葉 『今日も拒まれてます 〜セックスレス・ハラスメント 嫁日記〜』44話より ポレ美 そうですね(笑)。当時の日記などを読み返しながら描いているのですが、当時の気持ちを思い出してつらい気持ちになることもあります。ですが、描くことで気持ちの整理はついていきます。当時こういうことで悩んでいたけれど、こうすればよかったんだな、と俯瞰して見ることができるのは、面白い体験です。 ――まだまだ今後、波乱がありそうな感じですね? ポレ美 はい、まだまだこれから、大きく話が動いていきます。自分の気持ちに嘘をつきたくなくて、丁寧に描いていこうとすると、どうしても描写が長くなってしまったりするのですが。 ――その分、読者側も主人公の気持ちに寄り添って読むことができます。現在、漫画の中のポレ美さんと同じような体験をしている人に言えることがあれば、教えて下さい。 ポレ美 「同じ体験をしている」という読者の方から、悩みを吐露するメールをいただくこともあるのですが、私もすごく気持ちがわかる。誰にも相談できないまま、行動や思考が負のスパイラルに陥ってしまう、根が真面目な方が多いように感じています。だからこそ、読んでもらうことで少しでも楽になってもらえたらありがたいです。「ポレ美」を客観的に見てもらうことで、あんまり悩みすぎなくてもいいのかな、と思ってもらえたら。 ――ポレ美さんも漫画の中で、実の妹さんに「頑張らなくてもいい」と言われていましたね。 ポレ美 そうなんです。あのセリフはやっぱりうれしくて。それまでいろんな人から「頑張れ」と言われ続けてきたのですが、自分の中では十分頑張ってるし、でも期待に応えられなくてつらいというのがありまして。そんな中でも、救いの言葉がひとつあるだけで、お守り代わりになりますから。自分の漫画が、そういう“救い”になってくれればいいなと思います。 ――自分のつらい状態に名前がつくと「私、今こういう状況なんだ」って安心することがありますよね。カテゴライズの効果といいますか。ポレ美さんが、読者の方に安心してほしいと仰ってましたが、今回、作品で提示された「セックスレス・ハラスメント」という言葉、そして描写されているポレ美さんの経験を作中で追体験できることは、多くの読者に安心を与えると思います。 ポレ美 そうあってくれると、とてもうれしいです!! (犬塚左恵) 画像提供:まんがアプリ「Vコミ」 ポレポレ美(ぽれ・ぽれみ) イラストレーター、漫画家。趣味は旅と掃除。 自身の体験を綴ったエッセイ漫画「今日も拒まれてます」を 漫画アプリ・Vコミにて連載中。 前のページ123 最終更新:2019/03/27 19:29 Amazon [まとめ買い] 今日も拒まれてます~セックスレス・ハラスメント 嫁日記~(分冊版) ひとりで思い悩んじゃダメ!! 関連記事 テレビ業界の異常なセクハラ、年収1000万円作家のウラ側……「女性放送作家」座談会はあちゅうの“セクハラおじさん告発”に見る、「結局は自分にしか興味がない」人物像「それはセクハラです」と声を上げ続けるしかない 刑法改正による強姦罪の厳罰化相手がセックスに合意していたと思ったから無罪? 強姦罪の立件が難しい理由セクハラで退職した女性3人の悲劇! 被害に遭った場合の対処法とは? 次の記事 恐怖の“勧誘エステ”に遭遇 >