平昌オリンピックにおける「松岡修造」の意味
――毒舌コラムニスト・今井舞が、話題のアノ人物やアノニュースをズバッとヒトコトで斬り捨てる!
◎インコかイタコか?
朝から夜までビッシリと、テンション高く平昌オリンピックの各競技に顔を出している松岡修造。あの独特な蛍光色のワッチ(帽子)とダウンは、どこから見ても目立つことこの上なし。現地入りしている知り合いのマスコミの人に聞いたところ、「あ、黄緑色」ということで、未然に修造の映り込みを避けられて、大変便利とのこと。逆に言えば、そうでもしなければ、すぐ映ってしまうほどいつもいるということだ。
「何で足立梨花がモーグルに対してコメントしてんだ」といった、根拠不明の理不尽なタレントが累積する一方の五輪コメンテーター問題であるが。修造はちょっとダンジョンが違うな。競技に詳しいというより、競技者に成り代わり、メンタルを同じところまで持っていって表現しようとする、ある意味「憑依型」のレポート。それが優れているかどうかは置いとくとして。梅に鶯、オリンピックに松岡修造。まるで一幅の絵のような。
◎借金返済への秘策
眞子様&小室氏の結婚、「二年延期」の衝撃。禍の400万円をスコンと返すには、小室氏の事務員の給料だけではちと厳しい。仮想通貨に手を出すワケにもいかないし。そうだ、こういう時はあれがあるじゃないか。レッツ、クラウドファンディング!
「世紀の恋を、悲恋で終わらせたくありません」つって、達成率、達成金額に続いて、「終了まであと713日」と、タイムリミットも掲げた達成目標を提示。サムネイル画像にも、プライベート画像バンバン入れて。ああ、きっと400万円なんてすぐだ。すぐだとも。すでに返せばいいってもんじゃないところに差しかかっているのは置いといて。ホント、すぐだとも。
◎時代遅れ?
ヤンヤヤンヤ騒がれている「区立泰明小学校、アルマーニ制服採用」。値段よりもメンタリティよりも、「アルマーニ」というブランドが選択された点に一番驚いた。もう平成も終わろうという今この時代に「アルマーニ」。これから小学校に入る親の世代なんて、知らないだろうに「アルマーニ」。アルマーニ側が一番驚いてるだろうな。「えー、うち? 今どき?」って。
そして提示されていた見本の制服には、アルマーニらしさは全く見受けられず。至ってフツー。トンボと変わらん。あえて肩パット入れて、金ボタンでもつけてみたら、わかりやすくなってよかったのかもしれない。「制服がアルマーニ」というものがもたらす、全てのことが。
今井舞(いまい・まい)
週刊誌などを中心に活躍するライター。皮肉たっぷりの芸能人・テレビ批評が人気を集めている。著書に『女性タレント・ミシュラン』(情報センター出版局)、近著に『気になる「あそこ」見聞録』(新潮社)がある。