サイゾーウーマンカルチャーインタビュー体験者が語る“同性ストーカー”の恐怖 カルチャー 日常生活が急変! 知らない女から突然の連絡、ネットに個人情報公開……体験者が語る“同性ストーカー”の恐怖! 2017/12/15 15:00 インタビューストーカー Photo by ume-y from Flickr 「ストーカー」といえば男から女、女から男のように、男女間で起きることがほとんどだが、実は彼氏の元カノに付きまとわれるなど、女が女をストーキングするケースも多いという。今年9月には、62歳の女性にストーカー行為をしたとして、46歳の女性が逮捕されるという事件もあった。相手に何かしたという覚えがなくとも、粘着質な女に睨まれたが最後。日常生活に支障が出るほどの嫌がらせが始まる……。IT企業に務める石井アキコさん(仮名・35歳)も、ある日突然、そんな粘着女に目をつけられた。恐怖の実体験を語ってもらった。 ■恋人の元カノから突然のメッセージ 「1年くらい前のことです。私は街コンで出会ったKという男性と付き合い始めました。1カ月くらいは何事もなく過ごしていたのですが、ある日突然、Facebookを通じて“Kの元彼女”と名乗る人からメッセージが届いたんです。内容を確認して愕然としました」 実際に送られてきたメッセージをアキコさんは見せてくれた。 「『こんにちは。Kの元彼女のE子と申します。突然ですがお願いです。Kと別れていただけないでしょうか? 誠意ある回答お待ちしています!』。……意味がわからないですよね(笑)。でも、めちゃくちゃ怖かったので、とりあえずKに相談しました」 メッセージを読んだKは、青ざめた顔で「E子だ……」とつぶやいた。数年前に交際していたことは事実だったが、E子の激しい束縛に嫌気がさし、Kから別れを告げたのだという。しかし、別れ話をするとE子は激高。Kのスマホを叩き割ったあと、家具を破壊しながら、家の中を狂ったように走り回った。 「幸いKがケガをすることはなかったのですが、E子は泣いて暴れて大変だったそうです。無理やり別れたので、もう関わることはないと思ってたみたいですが、SNSでずっと監視されてたようですね。恐らくKの友達のアカウントを片っ端から調べて、私にたどり着いたんだと思います」 SNSの写真で見る限り、E子は活発そうな、どこにでもいる普通の女性だった。とても執念深いようには見えず、アキコさんは「一時的に魔が差したのだろう」と解釈し、メッセージは無視することに決めた。しかし、予想に反してメッセージは毎日送られてくるようになった。 「内容は、自分がどれだけKを好きか訴えるものもあれば、Kをひたすら罵倒するものもありました。2人しか知らない夜の事情なども盛り込まれていて、気持ち悪かったです。でも私はKと別れる気はなかったし、無視していれば、そのうち飽きるだろうと、いつもやり過ごしていました」 しかし、その行動がE子の暴走を加速させた。 次のページ 逃げても逃げても、追いかけてくる暴走女の恐怖 12次のページ Amazon ストーカー - 「普通の人」がなぜ豹変するのか (中公新書ラクレ) 関連記事 詩織さん、三鷹ストーカー、小金井刺傷……被害者が警察に「たらい回し」にされるのはなぜ?元乃木坂46・橋本奈々未、“ストーカー被害”恐怖の実態「自宅前でゴソゴソ」「エレベーター同乗」「芦田愛菜のストーカー?」慶應入学式でマスコミを騒がせた、“不気味な中年男性”の正体福山雅治、自宅ストーカー事件の調書「懲役刑を受けてほしい」発言の思いとは2年間付きまとったストーカーを一瞬で撃退した方法とは?